見出し画像

0137 ジュゼッペ・トルナトーレ監督『明日を夢見て』聖地巡礼

2024年4月27日(土)にイタリアのバジリカータ州マテーラ県マテーラでジュゼッペ・トルナトーレ監督『明日を夢見て』(L'uomo delle Stelle)の聖地巡礼をしてきました。

当該の『明日を夢見て』は、1995年第52回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別大賞受賞。因みに金獅子賞は聖トラン・アン・ユンの『シクロ』。

第二次世界大戦後間もない1953年のシチリア島。ジョー(演:セルジョ・カステリット)は映画監督と名乗り、オーディション費用を騙し取っている。最初は金儲けの為だった。しかし、いつしか人々に夢を見せる「映画」に魅惑されていく。
島の娘ベア―タ(演:テッツィアーナ・ロザート)が現れたのは、そんな時。ジョーはカメラのファインダーを覗いた瞬間、恋に落ちた。レンズを通したベア―タは美しかった。瞳の輝きは、孤独なジョーの人生を明るく照らすかのようだ。孤児で誰からも振り向いてもらえなかったベア―タはジョーとの新しい人生を歩んでいくことを決意する。
やがて「映画」が孤独なふたりの人生を大きく変えていく。愛の奇跡を生み出すかのように。

という訳で、舞台はシチリア島=シチリア州なんですが、映画本篇でまず最初に登場したオーディションする田舎町はバジリカ―タ州のマテーラでロケされてます。南イタリアの雰囲気かなり出しまくりなので、他の国の人がご覧になるとシチリア島の山岳地帯で撮ったんだと思うんでしょうね。

シチリア島田舎町の風景としてムーロ通り Via Muroが登場。実はこの街並みの左上の丘の上には岩窟教会サンタ・マリア・マドンナ・ディ・イドリス教会 Chiesa di Santa Maria di Idrisがあったりするんですが、
Chiesa di Santa Maria di Idris - Wikipedia
映画本篇の画角にマテーラ名物の岩窟教会が写り込んでしまうと「シチリア島じゃないじゃん!」になっちゃうのでフレームに入れるのを避けたのでしょうね。

映画本篇左上階段を登った頂上がサンタ・マリア・マドンナ・ディ・イドリス教会
聖地巡礼画像はサンタ・マリア・マドンナ・ディ・イドリス教会を入れてみました!

更に街並みの風景として登場するブルーノ・ブオッツィ通り Via Bruno Buozzi。

オーディションをする広場はサン・ピエトロ・カヴェオーゾ広場 Piazza San Pietro Caveoso。背景の教会はサン・ピエトロ・カゼオーゾ教会 Chiesa dei Santi Pietro e Paolo (Chiesa di San Pietro Caveoso)。
Chiesa dei Santi Pietro e Paolo (Matera) - Wikipedia

ジョーが町の人々にオーディションを受けてスターにならないか?と宣伝するカットの背景はサン・ピエトロ・カヴェオーゾ広場の北側となるマドンナ・デッラ・ヴィルトゥ通り Via Madonna delle Virtù (丘の最下部)とムーロ通り(丘の中腹部)に面した丘。

私の肩の高さの垂直線の道路がマドンナ・デッラ・ヴィルトゥ通り

町の人々がが至る所でオーディションのリハーサルをするワンカットの一連のショットはブルーノ・ブオッツィ通りがサン・ピエトロ・カヴェオーゾ広場に合流する辺りで撮影されました。

©2024 プッチー・ミンミン
©1995 Cecchi Gori Group Tiger Cin. Ca.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?