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0122 聖パオロ&聖ヴィットリオ・タヴィアーニ監督『アロンサンファン 気高い兄弟』聖地巡礼

2024‎年4月26‎日(金)にイタリアのプーリア州バルレッタ=アンドリア=トラーニ県アンドリアで、4月27日(土)にイタリアのバジリカータ州マテーラ県マテーラで聖パオロ&聖ヴィットリオ・タヴィアーニ監督『アロンサンファン 気高い兄弟』(Allonsanfàn)の聖地巡礼をしてきました。

聖パオロ&聖ヴィットリオ・タヴィアーニ監督は『父 パードレ・パドローネ』の1977年第30回カンヌ国際映画祭パルム・ドールと『塀の中のジュリアス・シーザー』の2012年第62回ベルリン国際映画祭金熊賞で列聖。

1816年ナポレオン没落後の王政復古の時代のイタリア。当局の厳しい弾圧の下で活動を続ける秘密結社”気高い兄弟たち”の一員でもあるフルヴィオ・インブリアーニ(演:マルチェロ・マストロヤンニ)は、フランス革命から20余年にわたる闘争生活の末に疲れ果て、今や革命を志す理想と気力を失っていた。
革命の大義に生きること以外の道を選んだフルヴィオは女性革命家シャルロット(演:レア・マッサリ)との間に生まれた息子マッシミリアーノ(エルマンノ・タヴィアーニ)と共にアメリカへ亡命する事を夢に描いていた。しかし結社の同志たちはフルヴィオの離脱を執拗に認めようとせず、イタリア南部の両シチリア王国(同君連合下のシチリア王国とナポリ王国が統合して成立)を解放するための遠征隊に参加するように促す。フルヴィオの妹エステル(演:ラウラ・ベッティ)の密告により、シャルロットを含む多くの同志が銃弾に倒れる。どうしても組織から逃げる事の出来ないフルヴィオは、結社の武器購入資金を横領する。武器も軍資金もない”気高い兄弟たち”を乗せた帆船は、コレラや貧しさが渦巻く南部の地を目指して出発した。そして思惑に反してその船に乗り込んでしまったフルヴィオは最後の裏切りを決意するのだった…。

コレラが蔓延する南部イタリアに上陸後の”気高い兄弟たち”のアジトはプーリア州バルレッタ=アンドリア=トラーニ県アンドリアのカステル・デル・モンテ Castel del Monte です。
Castel del Monte: guida turistica a Castel del Monte in Puglia (gocasteldelmonte.it)
Castel del Monte - Wikipedia

”気高い兄弟たち”への最後の裏切りに出向いたフルヴィオ(マストロヤンニ)が、釘のついた器具で胸を叩く悔い改めの行列に出くわした通りは、マテーラのマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ通り Via Madonna delle Virtùのサン・ピエトロ・カヴェオーゾ広場 Piazza San Pietro Caveoso 北出口付近です。

釘のついた器具で胸を叩く変態…じゃなくて苦行者の行列
左後ろの観光客二人組が、釘のついた器具で胸を叩く苦行者に見えるのは気のせい?
ちょっとマストロヤンニな感じ!

ラストの革命家”気高い兄弟たち”と農民の衝突の場面もカステル・デル・モンテ。

©2024 プッチー・ミンミン
©1974 Una Cooperativa Cinematografica

聖パオロ&聖ヴィットリオ・タヴィアーニ監督他作品の聖地巡礼
0123『太陽は夜も輝く』


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