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菊地成孔について・・・ちょっとだけ澁澤龍彦とUA(2024年5月26日追記)

こんにちは、ぷるるです。今回のnoteは、

  • ミュージシャン菊池成孔のここが好き!!(8割)

  • 菊池さんと作家・澁澤龍彦は似てると言いたい(1割)

  • UA:AJICOのカッコよさ(追記分 1割)

の3つをつらつら書いております。

まるで「時代とジャンルを超えて、二人を読み解く記事」のようですが、まったく違います。そんな知識はありません。

ただ「おら、これ好きずら〜」と叫んでいるだけですが、読んでいただけたら嬉しいです。


まずは菊池さんの概略から。
長いのは菊池さんが多才すぎるからで、私のせいではありません。

東京ジャズシーンのミュージシャン(サキソフォン/ヴォーカル/ピアノ/キーボード/CD-J)として活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、極度にジャンル越境的な活動を展開、演奏と著述はもとより、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、コラムニスト、コメンテーター、選曲家、クラブDJ、映画やテレビドラマの音楽監督、対談家、批評家(主な対象は音楽、映画、服飾、食文化、格闘技)、ファッションブランドとのコラボレーター、ジャーナリスト、作詞家、アレンジャー、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。
(中略)
大学講師としては04〜05年に東京大学、07年に国立音楽大学、07年と09年に東京芸術大学、08年に慶応義塾大学で教鞭を執り、大谷能生と共に登壇した東大と慶応の講義録が書籍化(「東京大学のアルバート・アイラー(歴史/キーワード編)」「M/D〜マイルス・デューイ・デイヴィス3世研究」「アフロディズニー」「アフロディズニー2」)されている。

実学の音楽講師としては02年から就任のアテネフランセ映画美学校/音楽美学講座セオリー科主任講師業、社会人向けに夜学で音楽理論とサキソフォンを教える私塾「ペンギン音楽大学」の講師業は現在も継続中(両校とも毎年生徒募集中)。

菊地成孔公式HP「第三インターネット」のProfileより引用


私が菊地成孔さんを知ったのは、UAとの共作「cure jazz」というアルバムです。

UAのボーカルは非常にクール。なのに土着性や母性をも感じさせる素晴らしいものでした。

しかしそれ以上に、菊池さんの曲がほんとおおおおおにカッコよくて衝撃。
すぐApple Musicに入っている、菊池さんの音源を全部聴きました。

ハズレはひとつも、ひとっつもなかったです。

2004年ミニアルバム「CHANSONS EXTRAITES」ジャケ写より。

生で聴きたいな〜と思っていたところ、私の暮らす所で菊池さんのライブが!
我が身の幸運に、思わず泣き叫びました(ウソです。小躍りはしたけど)。

そんな「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール(菊池さんのスモールオーケストラ)」のライブは・・・

チケット代の何十倍、いや何百倍の価値がありました!!

熱気、華、艶、良質な闇と自由。何もかもがパーフェクト。


「私」と思い込んでいるものから解放される喜び。
ああ、ずっと菊池さんの生み出す音の中にいたい。

私はこの日、完全KOされたのでした。


菊池さんの魅力は、音の多様性にあると思います。

メインカテゴリはジャズでしょうけど、並行して多様なジャンルをやっているので、一括りにできない気がします。

ポップミュージック、ヒップホップ、ラップ、詩の朗読などなど。
音に合う表現方法を試していくんじゃないかな。

その経験が深いところで混ざり、さらに新しい表現方法や音色として再生される・・・一言で言うと天才ですね。

それから、聞き手のイマジネーションを超加速させるすごさも叫びたい。

私は恋愛体質にほど遠く、色気とは関わりの薄い人生を送ってきました。
でも特に不満はないです。

それなのに菊池さんの音を聞くと、己の「娼婦性」が引き出されるのですよね・・・。

ジャングルのむせかえるような暑さ。鳥たちの鳴き声、樹木を這う虫、じっとりと湿った大地。その中を裸のまま、汗にまみれて夢中に駆けたくなる。もちろんその先にいるのは・・・。

分析なんて野暮ですが、音からあふれる『生命エネルギー』に誘発されるのではと思いました。
生命=性ですもんね。本能をダイレクトに揺さぶられるのでしょう。

そんなすごい音を生むのに、フランクな人柄も好きです。
スコンと力が抜けた、上質の軽み。

タモリや所ジョージと同じ、自由の匂いがする人なのです。

そういえば腕にタトゥーを入れるまで、菊池さんはタモリ倶楽部にもたまに出てました。面白かったんですよ〜。

でもタトゥーを入れたら出禁になったんですって。


ところで。
私は初めて菊池さんをみた時、すぐに澁澤龍彦を連想しました。
そう、日本にサドの文学を広めたと言われる、彼です。

澁澤 龍彥(しぶさわ たつひこ、本名、龍雄(たつお)、1928年(昭和3年)5月8日 - 1987年(昭和62年)8月5日)は、日本の小説家、フランス文学者、評論家。

Wikipedia 澁澤龍彦より引用

最初は見た目の印象でした。二人とも165cm弱の身長+痩せ型+メガネだから。
(顔を見比べてみたい方は→ 菊地成孔 澁澤龍彦 )

でも、のちのち中身も似ている気がしてきたんです。

例えば知識の幅が異様に広く、同時に深さもあるところ。
説明が上手で、実にわかりやすい。
まあ真に博識な方は、みな説明上手だと思いますが・・・

それから感性とセンス。同じ匂いがすっごくするんだけどなあ。

あと、彼らのエネルギー源が性・生・世に対する『超巨大で貪欲な好奇心』と思われるところ。その探究にかける膨大な熱量も。

でもネットで検索してみたところ、似ているとの声は見つけられませんでした。

澁澤龍彦はライトエッセイ(エロスの解剖、玩物草子等々)しか読んでいない私は、ふと不安になりました。

もしやトンチンカンなことを言ってるのか?

怖いなあ、両者に詳しい人を怒らせたらどうしようか。
「お前に何がわかる!」と怒鳴られたら・・・?

でもそれはそれで仕方ないか!
だって私は、心からそう思ったのですから。
そしてこれは私のnoteなんですから。

ならば大声での断言で、お別れしたいと思います。

「菊池成孔と澁澤龍彦は、似てるよ!!!」



*2024年5月26日追記:UAの話*

ところで・・・

最近、UAが浅井健一(元ブランキージェットシティ)たちと組んでいるバンド、AJICOをよく聴いています。というか夢中かも。


2000年に結成された頃はちょっと聴いていたんですけど、2001年に休止してからは、その存在をすっかり忘れてました。

そしたら知らない間に再結成してまして。
最新アルバムが、まあかっこいい!!一気にハートを掴まれましたよね。


UAもブランキーも特に好きじゃないんだけど、なぜバンドになった途端グッと来てしまうのか。

個人的にUAは、人と組んだ音楽活動の方が好きになります。そのボーカル力が何倍にも膨らむ気がしてなりません。

ライブに行こうか、今真剣に迷っているところです。
ライブ参戦をご無沙汰している間に、チケットがとても高くなっていてびっくりしました。

うーん、夏は狂言も見に行きたいし。でもライブは行ける時に行かないと。
このバンドまた休止しそうだしな。とはいえ、光熱費と食費の爆上がりが・・・

お金、欲しいなー!


おっと、心の声が・・・

お口直しには、ぜひこちらを!
2001年のアルバム「深緑」より。超イカしたナンバーです。


浅井健一のギター、いい・・・ベンジー・・・


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