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菊地成孔と澁澤龍彦

こんにちは、ぷるるです。今日のnoteは、

  • ミュージシャン菊池成孔のここが好き!!(8割)

  • 菊池さんと作家・澁澤龍彦って似てない?(2割)

の2つを芸術素人視点でつらつら書いております。

タイトルでは「両者に造詣の深い私が、時代とジャンルを超えて二人を読み解く記事」のようですが、まったく違います。そんな知識はありません。

タイトル倒れですが、読んでいただけるとうれしいです。


まずは菊池さんの概略から。

東京ジャズシーンのミュージシャン(サキソフォン/ヴォーカル/ピアノ/キーボード/CD-J)として活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、極度にジャンル越境的な活動を展開、演奏と著述はもとより、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、コラムニスト、コメンテーター、選曲家、クラブDJ、映画やテレビドラマの音楽監督、対談家、批評家(主な対象は音楽、映画、服飾、食文化、格闘技)、ファッションブランドとのコラボレーター、ジャーナリスト、作詞家、アレンジャー、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。
(中略)
大学講師としては04〜05年に東京大学、07年に国立音楽大学、07年と09年に東京芸術大学、08年に慶応義塾大学で教鞭を執り、大谷能生と共に登壇した東大と慶応の講義録が書籍化(「東京大学のアルバート・アイラー(歴史/キーワード編)」「M/D〜マイルス・デューイ・デイヴィス3世研究」「アフロディズニー」「アフロディズニー2」)されている。

実学の音楽講師としては02年から就任のアテネフランセ映画美学校/音楽美学講座セオリー科主任講師業、社会人向けに夜学で音楽理論とサキソフォンを教える私塾「ペンギン音楽大学」の講師業は現在も継続中(両校とも毎年生徒募集中)。

菊地成孔公式HP「第三インターネット」のProfileより引用

私が菊地成孔さんを知ったのは、UAとの共作「cure jazz」というアルバムです。

UAのボーカルは非常にクール。なのに土着性や母性も感じさせる素晴らしいものでした。

しかしそれ以上に、菊池さんの曲がほんとおおおおおにカッコよくて衝撃。
すぐApple Musicに入っている、菊池さんの音源を全部聴きました。

ハズレはひとつも、ひとっつもなかったです。

2004年ミニアルバム「CHANSONS EXTRAITES」ジャケ写より。

生で聴きたいな〜と思っていたところ、私の住む県で菊池さんのライブが!
我が身の幸運に、思わず泣き叫びました(ウソです。喜んで小躍りはしたけど)。

そんな「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール(菊池さんのスモールオーケストラ)」のライブは・・・

チケット代の何十倍、いや何百倍の価値がありました!!

熱気、華、艶、良質な闇と自由。何もかもパーフェクト。

「私」と思い込んでいるものから解放される喜び。
ああ、ずっと菊池さんの生み出す音の中にいたい。

私はこの日、完全KOされたのでした。


菊池さんの魅力は、音の多様性にあると思います。

メインカテゴリはジャズでしょうけど、並行して多様なジャンルをやっているので、一括りにできない気がします。

ポップミュージック、ヒップホップ、ラップ、詩の朗読などなど。
音に合う表現方法を試していくんじゃないかな。

その経験が深いところで混ざり、さらに新しい表現方法や音色として再生される・・・一言で言うと天才ですね。

それから、聞き手のイマジネーションを超加速させるすごさも叫びたい。

私は恋愛体質にほど遠く、色気とは関わりの薄〜い人生を送ってきました。
そのことに何の不満もないです。

それなのに菊池さんの音を聞くと、己の「娼婦性」が引き出されるのですよね・・・。

ジャングルのむせかえるような暑さ。鳥たちの鳴き声、樹木を這う虫、じっとりと湿った大地。その中を汗ばむ体で夢中に駆けるような気持ちになったり。

音からあふれる『性=生命エネルギー』に誘発されるのかもしれません。

そんなすごい音を生むのに、フランクな人柄も好きです。
スコンと力が抜けた、上等の軽み。

タモリや所ジョージと同じ、自由の匂いがする人です。


ところで私は初めて菊池さんをみた時、澁澤龍彦を連想しました。

澁澤 龍彥(しぶさわ たつひこ、本名、龍雄(たつお)、1928年(昭和3年)5月8日 - 1987年(昭和62年)8月5日)は、日本の小説家、フランス文学者、評論家。

Wikipedia 澁澤龍彦より引用

最初は見た目の印象でした。二人とも165cm弱の身長+痩せ型+メガネだから。
(顔を見比べてみたい方は→ 菊地成孔 澁澤龍彦 )

でも、のちのち中身も似ている気がしてきたんです。

例えば知識の幅が広く、深くもあるところ。そして説明が上手でわかりやすい。
まあ真に博識な人は、みな説明上手かもしれませんが。

それから感性とセンス。同じ匂いがすっごくする。

あと、彼らのエネルギー源が性・生・世に対する『超巨大で貪欲な好奇心』と思われるところ。その探究にかける膨大な熱量も。

でもネット検索では、似ているとの声を見つけられませんでした。

澁澤龍彦は一般人向けエッセイ(エロスの解剖、玩物草子など)しか読んでいないし、トンチンカンだったかな。

じゃあ菊地成孔は詳しいのかと言われたら、私なんぞとてもとても・・・。

怖いなあ、両者に詳しい人に軽蔑されたら。

でもそれはそれで仕方ないか。心から思ったのですから。
ならば今だけ自由になって、断言でお別れしたいと思います。

「菊池成孔と澁澤龍彦は、似てる!!!」




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