菊地成孔と澁澤龍彦
こんにちは、ぷるるです。今日のnoteは、
ミュージシャン菊池成孔のここが好き!!(8割)
菊池さんと作家・澁澤龍彦って似てない?(2割)
の2つを芸術素人視点でつらつら書いております。
タイトルでは「両者に造詣の深い私が、時代とジャンルを超えて二人を読み解く記事」のようですが、まったく違います。そんな知識はありません。
タイトル倒れですが、読んでいただけるとうれしいです。
まずは菊池さんの概略から。
私が菊地成孔さんを知ったのは、UAとの共作「cure jazz」というアルバムです。
UAのボーカルは非常にクール。なのに土着性や母性も感じさせる素晴らしいものでした。
しかしそれ以上に、菊池さんの曲がほんとおおおおおにカッコよくて衝撃。
すぐApple Musicに入っている、菊池さんの音源を全部聴きました。
ハズレはひとつも、ひとっつもなかったです。
生で聴きたいな〜と思っていたところ、私の住む県で菊池さんのライブが!
我が身の幸運に、思わず泣き叫びました(ウソです。喜んで小躍りはしたけど)。
そんな「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール(菊池さんのスモールオーケストラ)」のライブは・・・
チケット代の何十倍、いや何百倍の価値がありました!!
熱気、華、艶、良質な闇と自由。何もかもパーフェクト。
「私」と思い込んでいるものから解放される喜び。
ああ、ずっと菊池さんの生み出す音の中にいたい。
私はこの日、完全KOされたのでした。
菊池さんの魅力は、音の多様性にあると思います。
メインカテゴリはジャズでしょうけど、並行して多様なジャンルをやっているので、一括りにできない気がします。
ポップミュージック、ヒップホップ、ラップ、詩の朗読などなど。
音に合う表現方法を試していくんじゃないかな。
その経験が深いところで混ざり、さらに新しい表現方法や音色として再生される・・・一言で言うと天才ですね。
それから、聞き手のイマジネーションを超加速させるすごさも叫びたい。
私は恋愛体質にほど遠く、色気とは関わりの薄〜い人生を送ってきました。
そのことに何の不満もないです。
それなのに菊池さんの音を聞くと、己の「娼婦性」が引き出されるのですよね・・・。
ジャングルのむせかえるような暑さ。鳥たちの鳴き声、樹木を這う虫、じっとりと湿った大地。その中を汗ばむ体で夢中に駆けるような気持ちになったり。
音からあふれる『性=生命エネルギー』に誘発されるのかもしれません。
そんなすごい音を生むのに、フランクな人柄も好きです。
スコンと力が抜けた、上等の軽み。
タモリや所ジョージと同じ、自由の匂いがする人です。
ところで私は初めて菊池さんをみた時、澁澤龍彦を連想しました。
最初は見た目の印象でした。二人とも165cm弱の身長+痩せ型+メガネだから。
(顔を見比べてみたい方は→ 菊地成孔 澁澤龍彦 )
でも、のちのち中身も似ている気がしてきたんです。
例えば知識の幅が広く、深くもあるところ。そして説明が上手でわかりやすい。
まあ真に博識な人は、みな説明上手かもしれませんが。
それから感性とセンス。同じ匂いがすっごくする。
あと、彼らのエネルギー源が性・生・世に対する『超巨大で貪欲な好奇心』と思われるところ。その探究にかける膨大な熱量も。
でもネット検索では、似ているとの声を見つけられませんでした。
澁澤龍彦は一般人向けエッセイ(エロスの解剖、玩物草子など)しか読んでいないし、トンチンカンだったかな。
じゃあ菊地成孔は詳しいのかと言われたら、私なんぞとてもとても・・・。
怖いなあ、両者に詳しい人に軽蔑されたら。
でもそれはそれで仕方ないか。心から思ったのですから。
ならば今だけ自由になって、断言でお別れしたいと思います。
「菊池成孔と澁澤龍彦は、似てる!!!」
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