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眠れない夜の過ごし方・・・ちょっと唸ってみた。
こんにちは、ぷるるです。
おとといの夜は、なかなか眠れずに困りました。
理由なく目がさえてしまったんです。
けれど明かりはつけられません。つけたら最後もう寝られない気がするから・・・
あー眠れない。退屈だ。私はベッドの上でゴロゴロしていました。
その時、ふと思ったんです。
「ひとつ、うなってみようか・・・」
うなるとは、犬が怒った時に歯を剥き出してやる、あの「唸り」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1667360522557-gFzi2ZLuI3.jpg)
考えたらこれまでの人生、一度もうなったことはありませんでした。
それで困ることなど、何もない。
でも人生とは体験の積み重ねでもあります。
もしかして今こそが、うなる大チャンスなのかもしれない・・・
それを掴まなくて良いのか。後悔はしないのか。
気づけば私は暗闇の中、「やるしかない」と小さくつぶやいていました。
まずは力をこめて、「ゔ〜〜〜」と一声。初うなりです。
自分にしては低くにごった音が出たけれど、迫力に欠ける気がします。
うなるとは威嚇行為、もっと恐ろしいものであるべきじゃあないか?
たぶん真剣味が足らないのだ。私は反省しました。
そこで固く目をつむり、脳裏に凶暴な犬の姿を思い浮かべることに。
「ぅがっ ぐるるるる〜〜」
悪くはない・・・でもまだ何かが足りない、そんな気がします。
うなりってこんなもんじゃないよ。もっと鬼気迫った感じが欲しいな。
その時です。
対象が必要なのでは?!
ひらめきが訪れ、ハッとしました。
犬は嫌いな相手や怖い相手に唸るんじゃないっけ?
そうだよ、対象がなくちゃ本物に近づけない!
私は隣でぐっすり眠っている、夫の背中に向けてうなってみました。
彼を嫌っても恐れてもいませんが、この家には私と彼の二人だけ。
よって仕方ないことなのです。
「がっがうぐるる〜、ふっっ、ぐるるるる・・・」
夫は無反応でしたが、私は強い手応えを感じました。
やはり対象を定めたのは良かった。うなりにぐっとリアリティが加わった。
さあ、もう一押しうなってみよう。もっと精度を高めて、歯もむき出さねば。
ところがそう思った瞬間、突然に笑いが込み上げてきたのです。
まあ、我に返っただけなんですけど、これは由々しき事態であります。
笑ったら緊張感が抜け、これまで積み上げてきたものが台無しになってしまう!
しかし「笑ってはいけない24時」で実証されている通り、ダメだと思うほど人は笑ってしまうもの。
私は『うなる→笑う 笑う→うなる』の無限ループに入ってしまいました。
うなりを経験したい気持ちと、我にかえる瞬間のラリーが続く中、いつしか記憶はフェードアウト・・気づいたら朝になっていました。
いつの間にかぐっすり眠っていたようです。
そして目覚めた時、あの「うなりたい気持ち」はもう残っていませんでした。
まだ納得のいく「うなり」を体験していないのに!
試しに翌夜もう一度うなってみましたが、もうちっとも面白くありません。
すぐに取りやめ、普通に睡眠へと入りました。
ところで、今回の「うなり」体験で私が得た気づきがあります。それは
喉にとても負担がかかる
ということ。
2日ほどイガイガして困りました。多分、もう二度とうならないと思います。
みなさまもうなる際にはご注意を。
ところで私はなぜ、突然うなりたくなったのでしょうか。
まったく疑問に思わないと言ったら、うそになります。
人の行動には往々にして原因があるものです。もしかして私の中には、うなりを誘発する要素が、ずっと眠っていたのかも・・・
でも、今のところ追求する予定はありません。
分析をすれば、何かでてくるかもしれないですね。
それが人生の転機になる可能性も、ゼロとはいえません。
でも、「ちょっとやってみた」ぐらいに留めておきたいんです。
だってこの世はすでに、たくさんの意味づけであふれているのですから。
意味の中で、溺れ死んでしまいそうなぐらいに。
あとから家族や友人に話して、笑い合えたらそれで十分。
おいしいものでも食べながら。ゴロリと寝そべりながら。
意味なんか、そのぐらいでちょうど良い。
役に立たないこと、無駄に思えること、しょうもないことの気楽さと面白さを、大事にしていきたいのです。
大人になっても、人生経験が増えても。
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