[2021-026] 幸福な監視国家・中国

読了。中立的な視点を保とうしている中国本として良いと思います。テレビや一般的なネットでは、所謂カッコつきの中国についての情報に溢れていますが、中国で突き進むデジタル化した管理社会、監視社会が、中国共産党の一存ですすんでいるわけではない事を様々な角度から書くと同時に、このような監視社会が日本で展開してもおかしくないことが書かれており、それについても可能性のある話だというふうに感じます。そもそもとして、中国の国家感、国民感情というのは、アメリカのそれと比較した場合において、日本に近いのではないか?というふうに思います。近いがゆえに細かな違いに目が行きがちですが、東アジアとして他の地域からみた時の類似性というのは高いように思います。そんなことを思いながら、アルゴリズムに管理された合理的な世の中との付き合い方について考えさせられる一冊でした。

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