そのゴール合ってますか|ぼんやりノート
なんでこの本読もうと思ったのか謎だった、という記事を以前書いた。
謎と思いつつ、とりあえず読んでみたら、覚えておきたいことがあった。
以前の記事はこちら。
以前の記事でも書いたように、この本には、自分で立てた計画を成功させるためのテクニックが書かれている。
科学的に正しい段取りやら、ゴール設定の仕方やら、計画倒れを招く落とし穴と対処法やら、ためになりそうなことが多く書かれている。
この中で、覚えておきたいと思ったのが、段取りのための段取り。
現在のところ最も効果的なゴールの設定方法とされているのが、アイントホーフェン工科大学の研究チームがまとめた「MACの原則」です。
ちなみに、メタ分析というのは複数の先行研究の結果を統合し、さらに分析した「論文の論文」のようなもの。現時点で最もエビデンスのある研究成果であり、最強の段取りのための段取り方法だと言えるでしょう。
そんな「MACの原則」は、M、A、Cの3つの要素から成り立っています。
M=Measurable(メジャラブル)測定可能性=
目標(ゴール)が数字として測定可能なこと
A=Actionable(アクショナブル)行動可能性=
目標(ゴール)を正確に把握し、そこにたどり着くまでのプロセスを明確に書き出せること
C=Competent(コンピテント)適格性=
目標(ゴール)を達成することが、自分の価値観に基づいていること
使い方は簡単です。
あなたが何か目標を定め、段取りをつけようとするとき、この3つの視点から「取り組むべき目標が、本当にあなたが取り組むべき目標かどうか」をチェックしていきましょう。
計画を立てるとき、そもそもゴールがまちがっている、ということがたまにある。
計画に沿って走り出して、なんとか中間地点まで来たときに、ゴールに違和感を感じる、なんてことがある。
そうなると、ここまで頑張ってきたことが無駄に思えて、悲しくなる。
なので、ゴールを定めることが計画の上ではいちばん大切だと思ってる。
MACの原則でいえば、Cの「ゴールを達成することが自分の価値観に基づくこと」を、計画を立てる前に立ち止まって考えることが大切。
例えば、ゴールを「もっと広い家に引っ越すこと」だと自分は考えているけれど、本当に「もっと広い家に引っ越すこと」がわたしが取り組むべき目標か、をチェックする必要がある。
広い家に引っ越せば、今ある悩みは解決して、より良い暮らしができるか?
狭くても、モノを減らせば悩みは解決するのではないか?
広い家に引っ越すことはコスト(お金、時間)がかかるが、そのコストを別のことにあてれば、楽しい時間をすごせるのではないか?
自問自答をくりかえし、ゴールを達成することが自分の価値観に基づいてるか、チェックする。
価値観、というと大それたもののように感じて、考えることすら気後れしてしまうけど、何をすれば自分は心地よいか、を考えればいいのだと思う。
心地よさを考える作業はけっこう楽しい。
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