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さわやか1号店のリニューアルオープンに立ち会うために200km以上ドライブした話(ドライブ編)

こんにちは。

今回は2023年7月5日にリニューアルオープンした、静岡のご当地レストラン「さわやか」の1号店(菊川店)に行ったお話です。

と言っても本編はさわやかはほぼ関係ありません。
さわやかでの実食の感想は以下「さわやか編」にて記載しています。

きっかけは遡ること1週間前。
車で東京から京都まで戻ることを計画していた私は、この機会にかねてから行きたかったさわやかに寄り道を計画していた。

しかし、トラブルによって夜行バスで帰る羽目になりさわやかはお預けとなってしまった。
そのときの詳細は以下からどうぞ。

そのトラブルというのが個人的にはすぐには受け入れられない、割とショックな出来事で京都に戻ってからも根に持っていて、どうにかリベンジをしたいと企んでいた。
もはやさわやかだけを目的にさえ考えた。200km以上も離れているのに(笑)

「食べ物の恨みは怖い」とはよく言ったもので、さわやかに立ち寄れなかったことが悔しくて諦めきれなかった。
そして、時にこうした執着のようなものは実を結ぶと体感した。

情報を制する者はなんとやら

どういう経緯で至ったかは忘れたが、臨時休業中と聞いていた1号店の菊川店が7/5にリニューアルオープンするという情報を得た。

HPかTwitterか、いずれにしてもオープン1週間前から分かりやすいところに情報が出てきたので、当初立ち寄ろうと考えていたときは分からなかった。

ついでに寄れればいいか、くらいに考えていたのにこれは思いがけないチャンスだった。
しかもちょうど仕事は連休という怖いくらいの運の良さ!

行かない手はない! と思い、さっそく計画を立てた。

交通手段はもちろん

さわやかだけでなく、レンタカーもリベンジだ! ということでレンタカーを手配。
まあどのみち鉄道でもアクセスは良くないし、時間も大きく変わらないから。
熱海-浜松間に快速を走らせろ とJR東海にお祈りしているのは私だけではないはず。

今回手配したのはタイムズレンタカー。
プレミアム会員特典の前夜サービスタイム提供で前日17:00以降なら追加料金無しで借りれるため、夜間出発でも無駄が無くてめちゃめちゃ便利だから!

残念ながら2023年10月31日に終了してしまう。使う機会がある方は今のうちに使っておこう。

そしてもうひとつ。

全て下道を使う!!!

気でも狂ったか、 罰ゲームか縛りプレイかな? などと思われそうだが、そうではなく純粋な興味だったり時間と金額を天秤にかけた結果である。

高速道路の深夜割引や下道のストップアンドゴーの燃費を考慮しても下道の方が安上がりに済むと考えたのだ。
その方がさわやかで豪遊できるし。

結果的に金額的にはこちらで間違いなかったと思うのだが、それが分かるのは後ほど。
かくして距離200km以上、推定所要時間6時間以上にも及ぶ大規模なハンバーグ遠征が始まった。

元気過ぎるのも困りもの

レンタカーを借りてコインパーキングに止めて出発まで仮眠をする。
そして午前3時、京都出発。
下道は休憩無しで6時間はかかるということで、逆算してこの時間。
本当は2時に出る予定だったが、寝坊して3時になった。
この1時間の差を後で後悔することになる…。

道中は目立ったトラブルはなく、順調に進んだ。
深夜出発であったので、2時間ほどで滋賀県の道の駅あいの土山に到着。
ここで1回目の休憩を15分ほど。
そこから1時間後には名古屋に入る。

さすが車社会、5,6時台でもかなりの交通量である。結局静岡に入るまでそこそこの渋滞と付き合いながら走ることになった。
確か豊橋バイパスに乗る前だったと思うが、コンビニで休憩兼朝食タイム。ここでも時間は15分ほど。

目的地まではこの2回の休憩だけだった。
大体予想はしていたが、休憩を含めると到着予定時間は延び、渋滞にはまろうものならさらに延びる。
実は名古屋に入った時点で到着予定が10時を過ぎていたが、なんとしても極力これ以上延ばしたくなかったので、こんなタイトスケジュールになっている。

既に言うまでもないかもしれないが、さわやかでは全店で整理券を発券して順番待ちをする(すぐに入れる場合は分からない)。日によっては当日分の発券が途中で打ち切られることもあるのだという。
そしてその発券開始時間が10時なのだ。

正直駐車場の情報が分からなかったので、早すぎても困るかな… とか思っていたが、それを含めても9~10時には到着するつもりでいた。
ところがそれを過ぎている。出発の1時間の差がここで影響してしまった。

そんな事情もあって最低限の休憩で向かったのだが、これがまた自分でも執念が恐ろしいと感じた。
仮眠は時間にして4時間ほどだったが、ほぼほぼ目を瞑っているだけで熟睡は出来なかった。そんな状態で無茶ともいえる運転をノロノロと下道でするのだから、はっきり言って頭おかしい。
さながら一時的にパワーを開放して燃え尽きると戦力外になる、主人公の味方の様だった。
ちなみに私はそのタイプのキャラの方が好き。

他所に迷惑がかかる可能性もあるから、自他ともにやめろと普段なら言うところである。
今後こんなシビアな予定は無いと思うが、もうゴメンだ。
良い子のみんなも真似をしてはダメである。

そんなこんなで豊橋から菊川までは大きな渋滞もなくまっすぐ目的地に向かった。しかし静岡は広い。
そしてついにこのときが訪れる。

人気店をなめてはいけなかった

10:20頃。ついに目的地さわやか菊川店に着いた… のだが、早くも最初の壁が立ちはだかる。

駐車場満車。

第2駐車場等の用意もなく、しかも車から降りないと整理券が発券できないということだった。

地元民や前々からの利用者にとっては当たり前だったのだろうが、初心者の私は戸惑った。
せめて発券のために一時的に駐車場に入場は出来ると思っていたので面食らった。

それなら前もって言っておいて欲しかった… と嘆きながらも発券を優先することにした。
否定的に思われる方も多いと思うが、店の裏手に路駐して急いで発券しに行き、外観やフラワースタンド等を一通り撮影したら、とりあえずその場を後にした。

駐車場側外観。どうにかテープカットを見るべきだったと後悔してる。
駐車場から90°、道路沿い外観。ステンドグラスは各店で違うらしい。
フラワースタンドの一部。

撮影時に聞こえた会話や走りながら目をやると、どうやら駐車場からあふれた人は他にもたくさんいて、近隣の別の店の駐車場に止めていたようだった。
私の行いも正しくはないが、さすがにそれは気が引けたのでやめた。
それとも別に構わなかったのだろうか(いやそれはないか)。
昔はどちらかの店のイベント時などで、互いの店が了承・協力して使っても良かったケースがあったような気もするが。

後に分かったのだが(調べたりもしていなかったので)、前日の深夜から並んでいる人がいたのに加え、店側が嬉しそうに話していたのでリニューアルオープンという特殊事情もあるだろうが発券開始時間よりもかなり前に駐車しても問題なかったようだ。
なんなら、あまりに発券時間前に並ぶものだから、発券開始を早めたとまで言っていた。30分だったか1時間ほどだった気がする。なるほど、それは適わない。

とにかく、店側の準備不足感にやや不満を感じながら邪魔にならないようにとコンビニに移動し、朝食の続きと軽く状況を整理した。テープカット見たかった…。
さて先ほど発券したチケットを見ると、番号は194。推定入店時間は17:30

完全に予想外だった。誰が昼食の予定が夕食になると予想できただろうか(笑)
ランチタイムを過ぎるのは覚悟していたが、遅くともおやつ時には食べれると踏んでいたので完全に計画が狂ってしまった。いや、こちらの計画が甘かったのもあるが。
推定時間が前倒しになっても7時間近くは残っている。それまでコンビニにいるわけにもいかず、なによりエアコンをつけっぱなしでないと汗が止まらないくらいこの日は暑かったので、より細かい計画を練り直すのも含めて喫茶店に行くことにした。

ハンバーグは目の前なのに…

お目当てからは一度離れ、長居することを考慮してお隣掛川市のコメダ珈琲に入った。
主観だが、個人店の小さな喫茶店では、一人で長居やなにか作業をしてはいけない気がする。もちろんチェーン店なら何してもいいわけではないが。

ここでも出発時間の遅れが尾を引き、入店数分前にモーニングが終わった。運が悪いとも言いたくなる。
モーニングは諦めて、昼食も済ませちゃえ とシロノワールとのセットを横に計画を再度立てる。正確には、予定の時間調整だ。せっかく静岡まできたのに何もしないで過ごすのももったいないし。

天気が良ければ、見晴らしのいいところで富士山を眺めながらぼんやりしようかとも考えたがあいにく分厚い曇り日。向かっている最中も富士山は見えなかった。
同じ理由で近辺のドライブも却下。

結局、当初行きたかった場所からは変更になったが、酒造と酒屋に行って地酒買って、道の駅で仮眠して時間を潰すことにした。
お伺いした酒造は志太泉酒造さんで、酒屋さんは山田酒店さん。それぞれ藤枝市と掛川市に所在しており、志太泉酒造さんは酒造の傍で直売している。山田酒店さんは、もともと大村屋酒造さんのお酒を買おうと思っていたのだが、本社で直売していないのを知らず、代わりに紹介してもらった。

志太泉酒造さんの方は季節限定の「志太泉 辛口 純米吟醸」を買った。ラインナップの中では辛い方だが軟水を使用しているからそこまでは辛くない、と言われたとおりまろやかで飲みやすかった。
また「酒として目立ちすぎない。されど必要な酒。」を大事にしていらっしゃるようで、後述のおんな泣かせよりも主張は控えめながらもしっかりとお酒自身の味や香りを料理と共に楽しめて、ちょっと不思議な感覚だった。

大村屋酒造さんの方は、名酒の「おんな泣かせ」がなく(小瓶ならあったが)、ご主人の勧めで鬼ころしを買った。
定番の銘柄とあって、料理からつまみまで何にでも合っておいしく頂けた。辛さで言うとこちらの方が辛かった。

ご主人にも言われたが、京都なんて有名どころがあるのに と言われた。それは確かにそうである(笑)。
でも地酒みたいに広く出回らないのを現地で買うのがいいのだ。
そうしての方は持ってきていた保冷剤入りの保冷バックに突っ込んで、道の駅掛川に移動し仮眠して時を待つのだった。

左:志太泉酒造 志太泉 辛口 純米吟醸 右:大村屋酒造 鬼ころし

食べ終わったその後

さわやかで無事食べれた詳細は「さわやか編」を見てもらうとして、後は帰るだけだが時間や費用を知りたい方向けにあとがきを書く。

流れはさわやかを18:30頃出発し、浜松、豊橋で寄り道して帰路についた。
まず、浜松駅近くのザザシティ浜松で映画を見るため、直結の市営駐車場に入場。これが19:45頃で道中ずっと雨に降られて視界が悪くて疲れた。

原作も感動したが、音と映像が加わるとそれも増す。恥ずかしながら泣いた。
今後のシリーズも楽しみだ(TVシリーズ展開でもいいのよ)。

次に、極楽湯 豊橋店で休憩を兼ねて入浴。理由は特にないが、とりあえず湯に浸かりたくて時間と距離と料金で一番手軽だったから。
浜松からここまでが一番雨に降られ、スピードを出すのが怖かった私の横を猛スピードで通過していく車の多さを見て尊敬したり怖がったりした。
浜松を出発したのが22:30で、到着が23:30過ぎだった。

そして日付が変わり、1:30過ぎに出発してから朝ほどではない名古屋の混雑を抜け、道の駅関宿で休憩と30分ほど仮眠。ここから具体的な時間は覚えていない。
ここからノンストップで帰るつもりだったが、鈴鹿峠通過中に眠気を感じ、下った先の往路でも立ち寄った道の駅あいの土山で再び仮眠。今度は15分。

今度こそ回復して出発し、滋賀県に入ってから、湖南か栗東あたりから大津まで朝の通勤ラッシュに捕まってしまい、1時間くらいかけて通過してついに7時過ぎに京都市内に無事ゴールした。


さて完走した感想は、よほどのドライブ好きでない限りお勧めしないです(笑)
確かに費用は安いかもしれないが、それ以上に使える時間が減るのはもったいない。あと体はやはり痛くなる。
一度やってみるのも楽しいと思うが、苦痛を感じたまま運転するのは注意力や集中力が削がれて事故につながりかねないので、快適性を求めたり目的地が複数あるなら迷わず高速を使おう。

最後にかかった費用だが、その前に今回借りた車だが幸運にもTOYOTA ヤリスを貸して頂けた。

こんなに残っている中で貸してもらえたの優しすぎると思う。

車には詳しくないが、新しいのと燃費がいいっていうのは分かる。
なので、高燃費車であること前提だが合計金額はなんと!

¥11,254 !!!

やっすっっっ!(笑)

一例として、京都駅から菊川駅まで新幹線利用で往復¥17,140 、在来線のみで往復¥10,340 、高速バス+在来線で往復約¥7,880 ~¥16,000(バス会社や昼行夜行で変動する)であることを考えると、時間はかかるが時間帯や経由地の融通が利いてこの金額は安いと感じてしまった。
ちなみに、所要時間は乗り継ぎの関係もあるがワースト1位である。

料金内訳は、レンタカーが24時間利用(扱い)と補償込みで¥7,975 、でガソリン代が¥3,279 でガソリン代高騰の時代背景の中ありがたい限りであった。なお給油は愛知と京都で行い、それぞれ¥164/L 、¥171/L であった。
個人的に驚きなのがこの2点間およそ134kmでかかったのが¥617 であったことだ。¥171/L なのに!
今まで数種類のレンタカーを利用したがこんなの初めてである。
最近のスマホゲームのグラフィックや挙動のために「端末課金」なんて言われたりするが、それと似たようなことを思った。

もしこれを見て似たようなことをしようか検討している方がいたら

  • 基本的に朝の通勤ラッシュは避ける。愛知県は夜のうちの通過が吉。

  • 給油は三重県との県境近くを探す。

ことを私から勧めておく。
もっとも静岡西部から京都までの1号線を主とした下道に限った話だが。

それでは皆様良い旅を!

本当にするか、10回くらいは悩んでください。