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ANSWER

ずっと聞こえてくる足音から逃げるようにして
ただ目の前の道を走っていた
進んでいるのか戻っているのかも分からなかった
それでも後ろを振り返るのは怖かった

疲れ切って座り込んだ時に初めて
狭い空間で響く自分の足音に怯えていたことに気付いた

一度座り込むと立てなくなって
目指す方向も分からなかったとき出会った言葉

「自分の間違いで出来た傷跡も全部 僕の星座」

長い長い距離を走ったあとに飲む水みたいだった
渇きを癒すものを求めることすらずっと忘れていたから
欲しかったものを手に入れたことに、しばらく気付かなかった

過去の過ちも星も、遥か遠い時間の向こうにあるから、
見えるけれど絶対に自分の手では変えることが出来ない。

その代わり、時間という距離が実際よりも美しく見せてくれたりする。
間違う度に星が増えて繋がることで、美しい形が自分を照らしてくれる。

そんなふうに考えてもいいんだ。

過去の自分が嫌いだから今の自分が肯定できない、とすると
過去は変わらない以上ずっと自分を肯定できない


逆に今の自分を好きになれたら、今の自分を作り上げたのは過去の自分なのだから、自然と過去の自分も認められる

どうしたい?どうなりたい?変わりたい?自分を認めてあげたい?

出発点を、変えられない場所に置くのをやめた
「今」を生きようとやっと思えた

ずっと
自分の過去の選択が間違ってたんじゃないか
選んだ道は失敗なんじゃないかと思っていた

でも「Answer : Love Myself」を聞いたとき

これを好きだと思える今の自分を作り上げた過去の自分を、
そして自分の人生を、悪くないと思えた

やっとマイナスからゼロに戻れたと実感できた

『あの時あの選択をしなければ』
心が捩じ切られるような思いはせずに済んだけど
その代わりにこの曲が心に沁みることはなかったかもしれない

『あの時あの選択をしたから』
レントゲンには映らない部分が今でも痛むけど
だからこそ今この曲を聞いて癒やされて、
震えるほど泣いて笑えるのかもしれない

この曲を聞かない一生もあり得たと仮定してみて
この人生を選んで良かったなと思えた

「この人生に価値はあるか?」
「過去の自分を認められるか?」

やっと首を縦にふれるようになった

全てが1度きりのこの世の中で、自分という形を保つための、

生きていくための命綱

【答え : 自分自身を愛してあげること】

【Answer : Love Myself】 Song by BTS

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