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【時事ネタ】Nirvanaの『Never Mind』について考える

今回はイレギュラーで時事ネタで行ってみようと思います。Nirvanaの有名なこのアルバムのジャケットが提訴となった話です。

■ 90年代(オルタナ・グランジの時代)

Nirvanaの有名なこのアルバムですが、確かに今回のような提訴があって、久しぶりに、このジャケットを思い出しました。

正直、発売当時から、Nirvanaの『Never Mind』のCDジャケをマジマジと見た事はあまりないし、このアルバムを部屋に飾る様なこともなかったし、どちらかというと、MTVのMVの方がよく覚えていました。

Nirvana - Smells Like Teen Spirit (Official Music Video)

このMVも当時、暗い・差別的・病的な指摘された様な気もします。こうしたことが、流行った時代だったかもしれませんが、発売されてから、有名ではあるが故に、ジャケットの絵柄について深く考なかった人も多いのではないか?とも思うのです。

例えば、同じ米国のオルタナ・グランジロックの問題のジャケットと思い出してみます。

これも購入時には気づ来ませんでした。普通に「Alice in Chainsの新譜でた」って感じでタワレコかHMVで買ってきて、CDプレイヤーで聞いて、「今回も暗いなぁ」とかですね、そんな感じでした。


90年代、オルタナ・グランジでの思い出すのは、Peal Jam。路線は前2つのバンドとはやや違いました。

Pearl Jam - Alive

Peal Jamは「ザ・アメリカ」っていうイメージが私の中にあります。

Peal JamNirvanaに比べると、2つのバンドに比べると、反骨ゼロというか、「かまってちゃん」なボーカリストがカートに対抗して、相当、頑張ってしまっていたと、私の周囲のロック好きには揶揄されていました。特に「Jeremy」ですが、この曲は流行りましたが、MVの内容と極端な演技が奇妙で差別的ではという声がありました。当時の米国でも、MVや曲について物議を醸した事もあったと記憶します。

それよりこのCDの価格が742円って凄いですね。(価格に目が行きます)

■特にロックファンの間で有名なジャケット

さらに、年配でHRやメタル好きの人が思い出す有名なジャケットといえば、これかなと思います。

今は昔の裏ジャケがジャケになっているのですね。

スコーピオンズのこのアルバムのジャケットについては、メタル系バンドを女性を含め万人が聞く事を、マーケティング的には想定していたのかは不明です。

私はスコーピオンズをそんなに知らないですが、ただ、米国で売れた時に叩かれていますし、それまでのファンが離れていった印象もあります。私の場合、スコーピオンズはファンでもないのに日本公演で彼らが「荒城の月」を演奏した時には「日和った」とか「媚を売っている」と、何故か敵意でした。因みに、このバンドは1枚もアルバムは買っていません。

80年代以降は「産業ロック」が流行った時代で、多くの産業ロックはMTVで「BUZZる」ことがカッコいい!で、昨今のSNSで、YOUTUBEで「BUZZる」ことがエモいのだと思います。

ワザと今どきな言葉を使ってみました。スミマセン。当時、MTVでみる70年代の有名バンドの中には違和感や、失望も多くありました。しかし、それによって、多くのバンドはチャートに登場し、日本公演をしに来日をし、ライブを観ることができたのです。売れるってこういう事だったのです。

スコーピオンズのジャケットは、その後、日本では再発時に担当の女性が差し替えにしたとの話です。

■ 更に有名なバンドでの児童ポルノのジャケット

60-70年代のBlind FaithPresence of the Load』やLed Zeppelinの『Houses of the Holy』などは、この手の話題によく出てきます。

Led Zeppelinに関してはメンバーの子供が裸で川で遊んでいるシーンが映画に登場しますが、それには映倫の規制はありません。

Led Zeppelinの『Houses of the Holy』の場合、オリジナルのジャケットに「横帯」がかかっていて、中央に見える少女の体全体が隠れます。色合いも実際の肌色ではなく加工しています。今でならフォトショですが、当時はインクの色の表現は作業的に難しく面倒でした。有名なデザイン・チームの『ヒプノシス』が担当しアート作品としても絶賛されてもいますが、CDでは帯ではなくタイトルが中央に斜めに入ったデザインになっています。

このアルバムは2019年にはFaceBookで児童ポルノ認定をされました。これを予想して「帯」やCDのデザイン施し、どこか児童ポルノを和らげる印象と想定していたと思ってしまうのは考えすぎでしょう。疑念として、Blind Faithでやっていたこともありますし、当時はまるで今時のYOUTUBERみたいな、伏せていた児童との関わりの話もメンバーの中にはあったわけです。ともなると『IV』は「木を持っている老人」ではなく「ホームレス」で、あのアルバムには「天国への階段」という教科書にも掲載されている曲がありますが、「お金・女性・天国」ですのでファンには気づかない何かの蔑視なテーマのこじつけを探してしまいそうですね。

■ 犯罪・子供・芸術・時代・カルチャーか

平和で差別的な昭和時代の大人達は子供らが公園で遊んでいたり、レジャーで多くの人がいた場合、子供に対して「あらあら」的なことをする人がいるのも事実で、親が子供だから的な事も多々あったと思います。公園にある男の子の像とかも、昭和時代には違和感なくありました。最近でも、この像が未だに存在していて、かなり驚愕した事があります。

よく言われる事に女性の裸は犯罪で男はいいのか?という事も昨今では言われます。本来は男性とて差別・蔑視となるわけです。今回はこの件を私は議論したいのではなく、Nirvanaの「Never Mind」のジャケットとします。

当時、会社の人が、このジャケットの話をしていた件で、今回の主題である「児童ポルノ」ではないかとまでは言っていませんが、表現として適切であるかどうか的な事を言っていた記憶があります。

例えば、Nirvanaを知らない友人が「Never Mind」のCDを、たまたま目にしたら、こういう裸の子供の写真を持っている「変態」とか「その手の趣味」「犯罪者」と思われるかもしれないし、新手のベビースイミングと思うかもしれないです。

一方、こういう音楽を聞いている側は特に何も考えてないし、有名すぎるジャケットで、購入先がタワレコ・HMVの様なレコ屋だったら、Nirvanaの「Never Mind」を知っている人達だらけの場所で、それが児童ポルノとすぐには気づかないかもしれません。ネット通販でしか知らない人はCDもジャケットも全く興味ない話題ですし、音楽配信主流の人ならジャケットすら知らない人もいるかもしれません。


■ まとめ

あの写真の撮影をした写真家さんがいうには、発案は誰かは不明だそうです。

このジャケット撮影では、実際には使われなかった幾つかのカットもあり、メンバー3人が水中に潜っている場面もあります。見た感じは何かコミックバンドっぽい姿でもあり、90年代初頭に日本を揺るがした団体のパフォーマンスを思い出してしまうという、記憶力が良いとあまり楽しくない事も思い出してしまいます。

記事ではカートは水中は苦手といいつつ、いい奴だったなどの話もあり、今見ると、楽しいNirvanaの撮影姿が鮮明にあります。お金を吊すのはカートの案だそうですが、ディレクターやレコード会社など、売り方も含めていろいろあるので、難しいですね。


最後に、いくつかのジャケットでオリジナルから差し替えらることも時代とともにある事例です。どんな有名な作品でも、昨今、再現する事も避けられたり、価値観の変化によって評価も変わってしまうケースもあります。

法律専攻ではないですが、クリエイターは著作権や肖像権の問題が起きないよう念頭に制作しおくと方がいいと思っているので、今回はこうした事例を考えてみました。


大変、長くなりましたが、次回はやっぱりブラックメタルあたりで行きたいです。今回も、ご清聴ありがとうございました。

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