Nik Turner・スペースロック(ex-HarkWind)追悼記事
HarkWindの創設者であり、スペースロックの第一人者のNik Turnerが亡くなりました。82歳でした。
LONDONのNotting Hillを中心として活動していた、バンドがHarkWindと改名し、1970年にレコードデビューします。
(Notting Hillはいい街で私はここがとても好きです)
HarkWindは現在活動しているバンドにも多大な影響を与えたバンドです。サイケデリック時代からグラムロック、プログレや、HR、メタルとロックのカテゴリーを音にもとスペースロックを確立したバンドです。
Hurry on Sundown (1996 Remaster)
「Hurry on Sundown」はHarkWindのデビュー曲です。この曲のVo.はDavid Brockで、現在のHarkWindで唯一のオリジナルメンバーです。
この曲、Kula Shaker、Psychic TVもカバーをしています。
他に、日本では通りやすい話として、MotörheadのLemmy Kilmisterが1971年〜1975年在籍していたということか思います。その時にヒットしたHarkWindの代表曲はこちら。
Spotifyの回し者みたいで嫌なんですが、YOUTUBEの映像を使うとブロック攻撃や、通報攻撃があるので、うp主に迷惑がかかると申し訳ないので、こちらの音源を貼ってます。
「SILVER MACHINE」は、スペースロックの代表曲とも言っていいかと思います。
キャッチーなストレートなロックンロールで、カバーも多くされています。ジェットマシーンを使い宇宙感を表現し、曲調は軽快なブギーです。ヴォーカルはLemmy Kilmister(b)、ギターソロはサイケデリック。
どうでしょう、これほどわかりやすく、ちょっとアンダーグラウンド的な雰囲気を演出できる曲はそうそうないと思います。
ちなみに、この曲はクレジットこそありませんが、Nik Turnerも関わっていたと記述がありました。ライブ音源からなので、本人もいたはずです。
HarkWindにはStaciaというダンサー・パフォーマーがメンバーとしてステージで踊っていました。この曲のMVではそのパフォーマンスが確認されます。彼女がいた時代にLemmyやRobert Calvert(Vo.)もいましたが、1975年には時代の終焉となります。1975-77年に70年代ロックが終わり、PUNKやメタルが台頭してきます。
さて、ここまで書いていて、Nik Turnerが出てこないことに気づきましたが、Nik Turnerはオリジナルメンバーで、脱退をしたり、ゲストで参加したりなど自由な活動をしているアーティストでした。
因みにLemmy Kilmisterも解雇、その後にMotörheadで活躍することになりますので、本当に人生は様々です。
Nik Turnerはバンド結成直前に、オランダにいて、ヒッピーみたいな人で放浪をしていたなどの経歴をどこかで読んでいたことがありました。私はそれを信じていましたが、昨今の英語版Wikipediaによると「オランダのハールレムでDavid Brockと知り合いになりました」とあるので、まあまあ合っている感じです。
Staciaのファンは今でもFacebookなどに集っていますが、ロックには時に上半身だけでなく、裸族のスタイルは多々ある文化です。ヒッピーと関わっているサイケデリック・アシッド系の音楽の人達は多いという感想です。
Nik Turnerの在籍時は、1969年-1976年、1982年-1984年とありますが、1996年に日本公演を行った際は「Nik Turner's HarkWind」として来日しています。しかもサイケデリック・オリジネーター・フォー・スペースエイジ Vol.1となっております。
1996年3月17日渋谷、ON AIR WESTにNik Turner's HarkWindが来日した時に観に行きました。
このステージでは、宇宙人メークと白タイツになっていたNik TurnerがSaxophoneを持って登場しました。
Nik Turnerはステージからスタンディングの客席に向かって、Sax持って走ってきては、演奏していました。私も結構、ステージ近くにいたため、Nik Turnerにロックオンされて、走ってこられ、横で思いっきり演奏されちゃいまして、超恥ずかしかったです。
思わず「ひえぇぇ〜」って感じで、近いし、演奏するわで、大混乱しましたが、今となっては楽しい思い出です。
そんな間柄であったNik Turnerさんが亡くなられて、私としてはここは記事に書かないといけないと思った次第です。
Urban Guerilla (1996 Remaster)
この曲もカッコいいです。ブラスがラフな演奏をしていて、ハードな曲は素敵です。Robert Calvertの歌詞で、曲はDavid Brock。
で、またもですが、この曲もBBCで放送禁止になっています。過激な内容の歌詞は扱いたくないという意向です。たかが空想物語を音楽に乗せて歌っているだけで、テロリスト扱いされるというのも不本意ですが、BBCという公共放送なので、色々な人は世の中にいますから危険は避けたいのもわかります。
Primal Screamがカバーしていて、そちらも有名です。
しかし私の選曲は常に「放送禁止」が多く、過激な内容のものが多いのが特徴です。
Nik Turnerは日本公演の後、Dave Brockからの「HarkWindという名称を使うな!裁判」があり、敗訴します。そのため、名称は使うことができなくなり、以前より交流のあったPINK FAIRIESなどのコラボの時はTHE HAWK FAIRIESと名乗ったり、New Space Ritualなどの名称を使って1990年以降、様々な音楽活動を続けます。
2016年に2度目の来日があり、その時は「Nik Turner ex-Hawkwind’s New Space Ritual」として東京・大阪でライブを行いました。
Nik Turnerはデビューアルバムの『Hawkwind』から参加している創始者なだけにHawkwindの名前が使えないのはちょっと厳しいかもです。「In Search of Space』からはDavid Brockの共作が増え、「Master of the Universe」はライブでもよく演奏されました。
Nik TurnerはHawkwindのスタートから全盛期まで在籍し、スペースロックを確立した立役者の一人でした。ステージでのサイケデリックな世界を作ったのもNik Turnerですが、解雇理由が勝手に音を出すというのもやや厳しい内容ではあります。確かに日本公演でちょっと怖いかなっていう箇所もあったのは事実です。
「俺たちはサイケデリック最後のヒーローだ」というほど、ヒッピーやサイケデリックの世界がそういう世界だったのでしょう。
ただJohn Lydonは「ヒッピーや長髪は嫌い」と言っていましたが、再結成Pistolsで、「SILVER MACHINE」を演奏しています。また2008年Summer Sonicでもアンコールに演奏しています。
まあ、人それぞれですが、音楽はともかく、生活とか放浪とかはちょっとわかりにくい要素がNik Turnerの若い頃、もしくは時代や環境としてあったのかもしれないです。
Hawkwindとの出会いは、1996年の少し前から、Hawkwind熱が上がってきて、アルバムは随分聞きました。
夜中に仕事をする時のスペースロックや、サイケデリックは非常に疲れを飛ばし、ワーキングトランスというのか、ハイになっている時のBGMとしては最高でした。きっと当時は色々あって、Hawkwindの本の話あって、大きい声では言えませんが、音源の本が出るという話で、Dave Brockが関わっていて許可を得たんだ!というようなアナウンスがあったのですが、どうなったのかは記憶にないです。
つまり、その情報を教えて貰えるほど、Hawkwindを夢中で聴いていたという事にもなります。
そんな時代のNik Turner's HarkWind、Hawkwindを観たかった私でしたが、メンバーの入れ替わりのせいもあり、90年代だったので、ここまででした。ただ、Nik Turnerが私の隣まで来て演奏してくれたので、いい話だと思うようにします。
以下の追悼記事は詳しいので、私の「記憶」の文章よりも、この記事の方がNik Turnerについてより詳しくなれるかもしれません。
また現在のHarkWindは唯一のオリジナルメンバーで、名前を持っている、Dave Brock (デイヴ・ブロック)と他のメンバーと2022年も活動しております。
HarkWindの日本のファンサイトもありました。こちらも参考に貼っておきます。
今回、Nik Turnerの追悼記事を書きました。
メンバーシップも始めています。
体調がイマイチなので、また毎週土曜に連続して続ける事にします。
引き続き宜しくお願いします。
ご清聴ありがとうございました!
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