今でもお世話になってます
高3の夏に、アニメ「おそ松さん」にハマった。
もうすぐ2期が始まるかな〜くらいの時期。YouTubeに載ってた切り抜き(違法なんだけども)を何かのきっかけで視聴して、そこからネットでおそ松さんを調べたらファンアートがたくさんあって、それぞれ描き手の好きな解釈で描かれたそれを見るのが楽しくて、そこから作品自体にハマった、んだったと思う。
で、そこからアニメのおそ松さんのキャラクターの声優を務める人達が(おそ松さんとは関係無く)レギュラーをやっているラジオを聴いて、ほの彼らにどんどんハマっていった。
高3の夏から受験が終わるまで、精神的な支えのひとつになっていたのがそういうラジオたちだった。声をお仕事にしてらっしゃる彼らはラジオのお仕事も多いらしく、たくさんの番組があって聞くものには困らなかった。勉強の合間やほどよい環境音が欲しい時に彼らのラジオを聴いて、たまに自習室の中で笑い声を噛み殺したりしていた。
受験が終わっても熱意は加速して、バイト代を貯めてイベントに行ったりグッズを買ったり、CDやDVDを買ったり、生活の一部だなってくらい。
私は彼らに心臓の一部を預けていたと思う。
コロナ禍になって、イベントに全然行けなくなって、たぶん気持ち的にもちょうど潮時だったのか段々彼らの活動を追わなくなっていった。
それでも活躍をたびたび目にしたり、家にあるグッズやブロマイドを愛でたり、すきの気持ちは(優先順位は変われども)変わらないなぁと思っていた。
そう、変わんないんだなって今日も改めて思ったんだ。
久しぶりに毎週聴いていたその番組を聴いて、ブロマイドを眺めて、いちばん愛していた彼の音楽を、演技を聴いて。心臓が痛くなって呼吸が少し浅くなって涙が出てくる、愛おしい、愛おしい、としか思えなくなるあの感情を、私は今でもこんなに簡単に取り戻せるんだって、びっくりした。
あの時わたしを支えてくれていたものは変わらず今もそこにいてくれて、存在し続けてくれていて、そのことにただ有難う…有難う…と思う。
今でも、ずっとお世話になってます。
私の心臓の一部はもう返されないんだと思う。ずっと預けたままなんだよたぶん。返ってこない。もう捧げちゃったから。
一度好きになったものを嫌いになる、という経験を私はあまりしたことがないけれど、好きなものは替わるんじゃなくて増えていくものだと思ってはいるけれど、こんなに、変わらないものだとも思わなかった。あぁ私はこんなにこの人が好きだったって思い出すのに一瞬もかからない。不思議だなぁそんで、振り回されてるなぁ。
まだ全然うまく言えなくて感情書き殴りだけど、今日の私の心の機微。もっとちゃんと温めて、いつか輪郭のはっきりした思考に出来るといいな。
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