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水戸巡検のまとめ~自分で企画した巡検~(1)企画背景

2020年2月18日(火)に、地理愛好会の活動として、茨城県水戸市で巡検を行った。

私は水戸巡検の幹事として、企画・行程作成・現地解説等をほぼ全て担当した。本稿では、水戸巡検で得られた成果や課題などをまとめていきたい。

なお、かなり長くなるため、記事は4分割している。
(1) 企画背景と訪問地の選定理由
(2) 事前準備
(3) 当日の様子
(4) 成果と課題
各自興味のあるところを読んでいただければと思う。

企画背景

地理愛好会では定期的に巡検・旅行を行っている。第1回(2018年12月)は茨城県真壁にて、第2回(2019年3月)は東京下町(浅草・両国・江東区海抜0メートル地帯)、第3回(2019年6月)は新歓旅行として宇都宮へ、第4回(2019年9月)は夏旅行として2泊3日で小浜(福井県)・舞鶴・天橋立・伊根(ここまで京都府)・城崎・出石(ここまで兵庫県)に、第5回(2019年12月)は茨城県鹿行地域、第6回(2020年2月16-17日)は春旅行として伊豆大島、そして今回(2020年2月18日)が第7回となった。この他、運転練習会として、比較文化学類の1年生(2019年度入学者)を中心に関東近県へのドライブと観光などを行っている。

しかし、先行実施の6回の巡検・旅行で私は幹事を務めた巡検は存在しない。今年度実施の巡検・旅行では企画・準備自体が1年生主体のことも多かった。そのこと自体が悪いとは思わないが、上級生にあたる私は大学で地理学の授業を既に多数履修してきており、授業内外で得た地理学の知識・概念等は少なくないはずである。それらを踏まえた巡検を企画・実施してみてもよいのではないかも思っていた。

地理愛好会で巡検・旅行を行うときには事前準備を行うように努めている。例えば第5回(鹿行)では1人2ページ程度の資料を作成し、現地でも解説・質疑応答を行うようにした。しかし、各参加者の負担は大きく、事前準備の負担を理由に参加を取り止めた会員もいた。その観点からも、特定の会員が一括して企画・行程作成・現地解説等を行う巡検の実施が望まれていたようにも思っている。この場合は幹事以外の参加者の負担は小さい。しかし幹事となる会員の負担は大きいため、頻繁には実施できない。

しかし、私は秋Cモジュールの授業数が少なく、スケジュールの自由度は高かった。また卒業研究や大学院入試の準備などの関係で、今回を逃すと私が幹事となる巡検を実施できなくなる可能性もあった。このため、この時期に巡検を実施することとした。

訪問地の選定理由

訪問地として水戸を選んだのにはいくつか理由がある。

私は茨城県内の大学に通っているものの、茨城県の他地域にあまり訪問したことがない。例えば大洗は2019年9月に初訪問(18きっぷの消化目的で単独で訪問)。鹿島は鹿行巡検(2019年12月)で初訪問。水戸も大洗への乗り換えでしか寄ったことがなかった。県庁所在地なのに。土浦も駅前を歩いたのみ。勝田も東海も日立も高萩も未踏。取手は電車で通過したのみ。訪問状況が悪かったのを解消したかった。

また日本三名園のいずれも未踏だったことを解消したかった。岡山県は新幹線で通過しただけだし、白山手取川巡検(2017年8月)のときも前後含め兼六園には行かなかった(というか金沢の都心をまともに歩いておらず、今となっては後悔している)。

この他、参加者からTMライナーに乗ってみたいという話もあったこと(私も未乗であった)なども踏まえ、私が水戸で巡検を企画・実施することとした。この時期が偕楽園の梅の時期でもあることも考慮している。

(2) 事前準備 に続く