方言とイントネーション

福岡、北九州の人は、自分が話してる言葉は、語尾などに気をつけて、敬語や丁寧語で話せば、完璧な標準語であると思っている人が多いみたいです。
私もそうでした。

その為、イントネーションが訛ってると聞かされた時は、けっこうな衝撃でした。
敬語を使っているのに言葉を聞いただけで九州の人だと分かると言われても、にわかに信じられないくらいでした。いったい私の言葉のどの部分が・・・?、って今も思います。

15年近くも前の事ですが、こんな事がありました。
イギリスの南西部、デヴォン州にホームステイした事があります。
街を歩けば、子どもが振り返るくらい、東洋人が珍しい小さな田舎街。大変綺麗なところでした。

そんな小さな街でも、英語を母国語としない人のための英語学校があり、平日の午前中に毎日通っていました。
常時30人くらいの小さな学校で、大半はヨーロピアンでしたが、日本人も数人いました。
エージェントの関係からなのか、日本人の殆どは関東とその周辺出身の人でした。九州人は私だけでした。

ある時、授業中にイギリス人の先生が、「ミヤの話す英語は他の日本人の英語と違うけど、日本語も違うの?」と訪ねてきました。

私は即答で「同じ!」と答えましたが、関東出身の生徒が横から「違う。ミヤの日本語は時々何を言ってるか分からない」と(英語で)説明したのです。
思わず、「え〜!うっそぉ〜!」と日本語を発してしまいました。

日本人と日本語で話す時は、丁寧語で話していたし、それは標準語と同じつもりだったので、予想外の言葉でした。
北九州弁は、語尾以外は、ほぼ標準語と同じと思っていた私は大変ビックリしました。 
しかし、英語教育は日本全国共通のはず。イギリス人にはどんな風に違って聞こえてるんだろう?

それからしばらくすると自分なりに謎が解けました。京都出身の女の子がやって来きまして、彼女は京都弁アクセントの英語を話していたんです。大変かわいらしく聞こえました。
彼女の英語から、こんな風に方言独自のイントネーションが他言語話す時にも反映するものなのだと納得したのです。

九州弁アクセントの英語は、イントネーションの違いの他、「ch」や「k 」などの無声音が強いのではないかと予想してます。

それにしても、イギリスで出会った日本人の方々、私の日本語に分からないとこがあったのなら、指摘して欲しかったです。
聞き流さずに。

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