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専門学校10年目同窓会にいってきた話

かれこれ10年以上、ブライダル系の非常勤講師というお仕事をさせて頂いております。
昨日は、教えにいっている学校のひとつである専門学校様の10周年同窓会があり、卒業生たちやお世話になった先生方、たくさんの懐かしくて大切な
思い出のかたたちと再会することができました。

講師のはじまりは自分自身もウエディングプランナーの勉強のためにと思って通った某資格取得スクールの非常勤講師でした。

20年ちょっと前、婚礼業界ではウエディングプランナーが流行りだして、(それまではそういう職種は特になかった業界だったので)私はちょうどその波に乗ったタイプでした(笑)
転職するタイミングだったこともあって、ふとしたことからこの仕事を知って、すごくやりたくて求人していたプロデュース会社に直接出向いて面接してもらった、勢いだけで生きていた20代でしたが、とにかく自分の直感だけを信じて「やりたいかやりたくないか」という選択をしてきた結果が今です。当時からぼんやりイメージしていたなりたい未来の自分の姿になっているから不思議です。

でも。
やりたいかやりたくないかの選択から唯一外れた、というか、まったく自分では予期せぬ「役割」として突如目の前に現れた仕事。
それが「講師」というお仕事でした。

きっかけは自分が通っていたスクールから突然依頼されて、わけもわからず
やりはじめたのですが。
そのスクールは社会人の夜間だったのですが、「しゃべる」「教える」ということを今までやったこともない自分にとっては、本当に緊張したものです。

なぜそんなに緊張してまで引き受けたかといえば。
当時読んでいたビジネス書かなにかに、
「頼まれごとは試されごと」
というフレーズがあって、それがとても印象的で、「もしなにかを頼まれたらどれだけ自分が忙しかったり気持ちがのらなくても引き受けてみよう」と思っていたからです。
その気持ちだけで必死になってやって数年後のある年に。
今度は短大や専門学校からも講師の依頼が入ってきました。あの年はいっきに4つの学校から依頼があって、学生の数も何十人といる前で、カリキュラムも一から全部自分で作らないといけなくて、同時に4つの学校に出向くという事態になり、「頼まれごとは試されごと」とはいえ、これはとんでもないことを引き受けたかもしれんぞ?と内心思いながらやっておりました(笑)

やりたいとかやりたくないとか。そんなことは考える暇もなかった講師デビュー当時の話です。あのときは、とにかく周りに押し出されるようにして人前で教える立場になっていった感じでした。今は3つの学校に減りましたが、最大5つの学校に行っており、学校が違えば学生の色も雰囲気も全部違うなか、90分のコマを楽しく飽きさせないように「ブライダル」という切り口で話を展開することはやってみると意外と難しくて、とにかく試行錯誤の連続でした。(10年以上やっても試行錯誤中)

そのひとつが、昨日参加した某ブライダル系専門学校です。

今でこそ特に緊張もなく、と言っては語弊があるし、今でも初回のクラスに入る年度始めは緊張して気合も入りますが、それでもやはり10年の年月は確実に自分を成長させてくれたとみえ、その緊張を楽しめるようになれています。
授業内容というのに正解はなく、常に入れ替わる時代と新しい価値観をもってやってくる19歳たちのこれまでの背景を想像しながら、毎度手探りであれこれと工夫するのも楽しく、最初はやりたくてやったというわけでは決してないのだけど、今ではその役割をさせてもらえたことに感謝しかないなと思っています。

卒業生たちは、わたしが授業中に何気なく話した余談やちょっとした世間話をすごく鮮明に覚えていてくれて、「先生のあのときの話めちゃ楽しかった」とか、それこそ10年くらい前に教えた学生には、いまのわたしからしたら「授業あんまりうまくなかったでしょう。ごめんね」とすら思うのに、
「先生の話わかりやすかったよ」とか言ってもらえて、お世辞半分だとしても救われる想いでした(^^♪

30歳目前にまで成長した卒業生たち。
出会った頃は、結婚式場のインターンにいって、ちょっと先輩にきつく言われては泣いて帰ってきた彼女たちも、後輩をもつウエディングプランナーになっていたり。
毎回寝てばっかでしょっちゅう叱られていた子も、立派な大人の女性になっていた。

わたしの10年より彼女たちの10年の成長はとてつもなくすごい。

これからも、今よりもっともっと幸せになってほしいと心から思った
一日でした。
参加してよかったな(^^♪

と、おちも特にない、ただのつぶやきでした(笑)









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