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舌が痺れた話

この間ですね、ラーメンショップ行ったんですよ、ラーメンショップ。
昔は安かった記憶があるが、今は順当に値上がりして1000円近い価格帯なのな!

で、美味しくいただいたのだが、ちょっぴり舌が痺れたのさ。

なんてこった! 遂におじさんもグルタミン酸塩の含有量が鑑定できる人間になっちまった! なんてこったい!

いや待て。

人間の舌には味蕾という物があり、それぞれの味蕾は特定の味にだけ反応するようになっている。

要するに「旨み」という味が存在してそれを舌が知覚する……これは舌の表面や喉などに旨み(グルタミン酸やイノシン酸)を感じる味蕾があるって事なんだよな。

でだよ。

例えばスッゲー酸っぱい物口にした時やクッソ甘い物を食った時に痺れが出ることはあるか? 恐らく無いであろう。少なくとも私は無い。
痺れや辛みは味とはまた別のファクターで、どっちかというと痛覚に近い気がする。口腔内は粘膜だから痛覚に対して極めて耐性が低く、刺激物をより鋭敏に知覚するわけだ。私はやらんがワサビや胡椒、山椒を口腔以外の人体の粘膜部に塗り付けたらそれを口にしたのと同じような刺激があるだろう。私はやらんが。

でだよ。
もしも化学調味料が舌に痺れをもたらすのであるとしたら……

1.旨みを感じる味蕾だけ、ある一定濃度の旨みを感じると痺れと感じるバグがある。

ちょっとこれは考えにくい。
てかね、お店も商売でやってるからそんな無茶な量の化学調味料使用しないと思うんよ。コストかさむじゃん?
で、更に。昔試したことあるが、味の素を手のひらに出して舐めても舌痺れないんだよ。化学調味料は化学の力で単離精製されてっから粉舐めるの一番濃度的にヤバいと思うのだが、これでも舌は痺れない。つまり味蕾は濃度でバグらないし、そもそも旨みは他の味とは異なり「一定量以上はそれ以上の旨みを感じなくなる」という特性があるのだ。

2.濃度ではなく摂取量により痺れが出る。

これは実際エビデンスがあるが、痺れとは限らず様々な体調不良として発現する。ただ、実験によると半端ない量を使わないといけないみたいだから、痺れを感じる人は体質的に許容量が著しく低いとか、ある種のアレルギーなのかもしれない。
ただね。
その場合味の素をはじめとする化学調味料だけではなく、同じようにグルタミン酸塩を含むトマトや昆布でも症状が出るはずで……蕎麦アレルギーの人が信州の蕎麦粉はダメで韃靼蕎麦はイケるとか無いだろう? 甲殻類アレルギー持ちだが越前ガニはOKとかあり得るか?

ふむ。


つまり私が感じた舌の痺れは化学調味料ではなく別種の痺れである可能性が高い。てか他の安い(そして美味しい)ラーメン食っても舌痺れないもん!

3.仮説

今回は醤油ネギラーメン食ったのだが、もしかするとラーメンショップのネギ類にかけている謎の調味料「クマノテ」が隠し味的に山椒などを配合していて、いかにもジャンクで化学調味料をドバドバ入れてそうな印象があるから誤解されていたりはせんやろか? この謎調味料クマノテはラーメンショップの本部から購入する物で、なんと各加盟店の店主ですら何が配合されているか分からないらしい。
成分が科学解析され様々な検査を受けている化学調味料より、店主すら何が入ってるか分からない「クマノテ」の方がヤバないか?
アレで水に晒した長ネギ和えると破格に旨くなるもんな。

尚、ラーメンは動物の骨とかからスープ取るので、イノシン酸系統の旨味がベースであり、ここに昆布出汁系のグルタミン酸系の旨味を併せると相乗効果が出ると聞く。原理的には大量の昆布で先ず出汁を引き、雑味を出さない頃合いで昆布出してそこに鶏ガラや豚骨入れて煮出せば無化調で似た味作れる筈だが……味の素を適量混入する方が明らかに原価安いし手軽よな。
高級料亭の椀ものじゃねーんだ。味の素でいいと思うし、そういう大衆の味がダメな奴は日本料亭行け。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!