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何故「魔女」なのか

こんな記事を読んだのよ。

こちらの記事と少し違った話を書いてみたい。そも「魔女」ってなんなのさ?

史実における魔女

まぁ、魔法使い的な魔女は実在し得ないのであるが(私はラララ科学の子である)
で、ここで皆に「魔女」を想像してもらいたい。皆が思い浮かべる「魔女」ってどんなよ?

まぁ、大体であるが薄らぼんやりと童話的な中世ヨーロッパぽい、王様や王子様がいる封建的でアレな……汎RPG的世界でのババァなんではなかろうか?

(ここにガチの中世ヨーロッパ好きのオタ話が数千文字分あった)

……という事で、大体魔女の婆さんはルネサンス以降の学芸や芸術が復興した後の「輝けるキリスト教国化を遂げたヨーロッパ」が見る「前近代的な因習まみれのババァ」なのである。日本には似た存在がいないので中々に理解が難しのだが、彼女らはキリスト教以前の信仰や習俗を引き継いだ、そういう存在なの。

んでだが。
魔女というのはそんな存在であり、キリスト教国化した「世間」から見たら異教徒や異端であり、禁忌である。キリスト教から見たら神以外の超自然的な力は大体悪魔だからね。悪魔信じる邪教の輩は焼かれるである。なんで焼かれかというとキリスト教的には最後の審判の後に復活するために骨が必要なので、焼かれて骨が砕けると復活が出来ないのである。あれは宗教的な制裁として「死後の復活も許されぬ」究極刑罰なんである。

火刑台のジャンヌ

つまり要約すると、
1. 近代に迎合しない宗旨を持ち
2. 科学的な視野を持たない
3. 異教を信じるとんでもない奴

が、魔女なんよ。キリスト教真っ盛りでガンギマリの人々の中にそんなのがいたらそらまぁ火刑だ。これが魔女に対する禁忌って感じかな?

ヴァナディース

で、水星の魔女ではここに被せて「ガンド技術を扱うヴァナディースは魔女集団」とイメージを重ねて来る。原義ではヴァナディースは北欧神話系のヴァン神族女さんチームであるし、ヴァナディースの中心にいるフレイヤは確かにセイズという呪いを使う。

ここでキーになりそうなのが「己の魂を分離して遠隔地で起きたことを知覚する(ガンビットの視点をスレッタが知覚してたよね)」とか、霊を呼び寄せて……という部分。(おや、悩んだ結果入れた天狗の「異床同夢いしょうどうむ」エピソードが上手く繋がったな? 偶然だけど)

案外、エリクトの4歳時の自我をエアリアルがコピーしてしまったという可能性はあるかも知らん。(基本時には私はエアリアルってシェルユニットに宿った自然発生的自我だと考えてるのだが)
この、魂の分離ってのが魔女の魔女たる由縁なのかなぁ、と。

なお、この辺の魔女術とか北欧神話系の宗教観は現代社会ではウィッカとかペイガンとかペイガニズムとして僅かに復興している。遊びの範疇ではあるが、Jomsvikingsあたりで検索すると、当時の服装で戦争ごっこしたりしてる団体なんかも見つかるだろう。

(この辺が私の趣味範囲である「中世ヨーロッパ」であり、ワイにファンタジー書かせるとチェインメイルにロングソードとティアカイトシールド持ったおっちゃんが「戦で死ぬは誉れじゃ!」とガンギマリの顔して敵と戦う世界になる)

更にだよ、シェイクスピアのテンペストではナポリ王とかミラノ大公が出てくるわけだが、この辺はローマ帝国北方領域で年中北方蛮族の脅威に晒されてただよ。いわば文化の汽水域で文化的に混じり合ってたりする訳だ。だからこの辺に魔女が出る理由がある。

ガチもんのヨーロッパの中世、案外キリスト教はマイナーでイベリア半島はイスラム国家だったし、ローマ北方の先はヴァイキング みたいな北欧ヤッホー勢が跋扈する大変な世界だったんですなぁ。

と、いう訳で。
ドローン戦争の時ヴァナディース機関は「セイズ」という技術を地球側(アース神族?)に流してたし、それがあったから「セイズ」の技術発展系である「ガンド」にはスペーシアン側も神経質になっていたとか、セイズが実は単なるドローン制御ではなくパーメットの情報共有を利用した意識や自我のコピーシステムだったり、それを基礎に置いたガンドフォーマットにも「意図せず」その性質があったと見るのもアリかなぁなんて思うのだが、ガンダム系まとめブログやYouTuberの考察にもヴァナディースからの深掘り記事が見つからぬ。
おかしいな、ワイの提唱するイマジナリーフレンド話はある程度出回って来たのに。仕方ないのでマフィアのおじちゃん動画に北欧神話系掘ってみたら?コメントしてくるなどした。

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