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昔から酷かったんやでのハナシ

えー。
テレビ番組で原作が魔改造されるのは、実はよくある話です。

あの名作、母を訪ねて三千里はクオレって原作の一部を「めっちゃ引き延ばして」52話に引き延ばしてます。

フランダースの犬は今訳文が青空文庫で読めるが、

これ50話とかにするの無理やろ……(尚、翻訳した菊池寛は文藝春秋社の創設者である)

ジムボタンも原作ミヒャエル・エンデですよ!

岩波から出てるが、単行本一冊サイズです……(350ページぐらい)

まぁ、こんな感じで「原作を面白くするのは当たり前じゃい!」とテコ入れ(原作改変)するのが普通の時代を生きてたから

ゲドる訳ですよ。アーシュラばあちゃんを深く敬愛するワイはジブリのゲド戦記は絶対許さん。お前原作ちゃんと読んだのかと!

前も書いた気がするが、テルーの唄は単独でゲド戦記と紐付いて居なけりゃいい歌よ。いやこれマジな話で私も良い唄だと思う。だがしかし、ゲド戦記の世界ではタカはタカの様に考え、人間の様には考えない。これ実は話のコアに関わる部分で「それが通るならゲドがオジオン様の所に帰ったエピソードどーなるんよ!」と言いたい。俺がデスノー(以下略)

転生したらパヤオの息子だったという話はどうか?

て、言うか。
ワイも古典名作底本にして一発かました。偉大な先輩たちみたいに短い話をどこまで拡大できるかなと。

流石にポーのアナベル・リーを10万文字まで拡張するのはむりだったよ……(アナベル・リーは「大好きだった彼女が風邪ひいて死んだ」と言う、割とそれだけの話です)

率直に申し上げて、今回のベリーダンサーの話とかきくち正太氏のアレとか「本質的な意味において同人誌や二次創作と大して変わらない」しかも割と出来が悪い奴だし、同人作家にあるべき熱量が無い。
コミケで原作者が喜んで買ってくれる様な奴じゃなく、ガチおこで出版停止求めて来る奴だ。小学館で言えばドラえもんの有名な奴(ある日突然ドラが機能停止して、そっからのび太が奮起してドラなおす奴とか)

つまりだね、今回のアレ壁サーが見解不一致な同人誌ばら撒いてコアファンから叩かれて出版社や原作者自らやめてって言ってるのに「なんか能書き垂れて」とらのあなやDMMでボロ儲けしようとしてる構図だわな。先のドラえもん最終話事件の作者は割とサクッと謝罪して和解した。私はそれを原作へのリスペクトだと見ている。振り返って今回の日テレ声明、リスペクトのカケラも見当たらないね。

ワイはこう思うんよ。ドラマ化やアニメ化は同人誌と同じ扱いにしちまえば良いのではないかと。どんなに厳密にやっても発表媒体変えたら「原作通り」って無理だもん。

蒼井優は可愛いよ。まぁそりゃ女優さんだもんな。ここに間違いはないと思う。

でも、「おせんさん」はこんなだよ? 絵面が全然ちゃうもんな。せめて同人マンガ描きが綾波レイ描く程度に原作に寄せる気持ちは無いのか。絵面が致命的に違うなら言動や雰囲気や「何か」で似せなさいよ。原作愛は無いのか。終盤にグリコが板場に立つのは「明らかに違う」だろう? おせんさんや珍品堂が見ている「美」の世界はそんなに卑近なものではない。それをグリコも理解しているから「僅かずつ」しか近付けていないのだ。

ちょっとここは力を入れて書く。きくち正太氏の作品は獣王バイオの時代から見てるが、別に氏は食通ではない。ただ、食通では無いのに食通の話を描きレシピを出せるってことは「長年に渡り食や粋を語れる程度には研鑽を積んでいる」てか、そういう裏付け無しに料理漫画描いても薄っぺらくなるでしょうに。
だからこそ美味追求が生半可な事では無いことを理解しているだろう。そういう前段があるからグリコは迂闊に美の世界に足突っ込まないんだよ。
なのにいきなりグリコが板場に立つ。
こういう脚本書いたり脚本通すプロデューサーって読解力ないんじゃないか?

今回の騒動で私が感じる「イヤさ」は、金儲けがしたいだけの同人ゴロが原作者って言う著作権者蔑ろにしてあちこちに不誠実な対応して原作者死亡したって構図に見えるからなんよ。コミケだったらサークル関係者出入り禁止だろ。下手したら東京湾に浮かぶまである。なんか日テレ側は偉そーにしてるが、お前ら資本がデカいだけの同人サークルやぞ。何勘違いしてんだ?

そう考えると、今回の一件は日テレ側から放映権やら何やら「広義の著作権」に隣接する全ての権利を剥奪(その結果生じた損害はやらかした側が悪いんだから日テレ払い)、更に「起こした騒動に相応しい」ペナルティ付与。まぁこの辺が妥当だろう。
小学館はガチコンと日テレ提訴して今回みたいな図体のデカい同人ゴロを規制可能な最高裁判例を作れ。てかさ、集英社のDr.スランプの時みたいに編集ががっつり映像化に噛み付いてコンテンツコントロールしないといかんでしょ。

マシリト、昔バンダイが数億出して開発したゲームにも非情に

「ボツ」

喰らわせてんのよ。

割と真面目に、小学館に問題があるとしたら「マシリトみたいな編集業をしなかった」部分にあると思う。

今、漫画でも小説でも「ディレクション」が出来る人材が少ない。マシリトはアラレちゃん始まる際に「鳥山に女の子描かせた方がウケる!」と判断して主役を則巻博士からアラレちゃんに変えさせた。結果バカウケですわ。マシリトは漫画描けないが、漫画を面白くする才能は持ってるの。果たして今、このクラスで創作に関与できる編集者はどれぐらい居るだろう?

例えば、中島かずきという人物は一時期ゲッターロボの漫画描いてた石川賢付きの編集者だった。

で、編集者として石川賢と共にゲッターロボの世界観を作り上げるだけではなく、この人自身も脚本や小説を書く。というかクリエイティビティがない奴は編集者として大成出来ないのではないか?

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!