大変胡散臭い

今日も変なの見た。

まぁまぁ良くあるネタ記事臭いのだが。まず私が気になったのは「世界トップクラスの研究者」の語である。

確かに、ある分野のちょー狭い範囲では世界的権威とか第一人者は存在し得るが、微生物学とかウィルスみたいなガバいカテゴリーで第一人者や世界的に見てトップクラスというのは成立し難い。言うてしまえば世界中に微生物やウィルス研究してる奴は数十万人(世界人口の0.1%とかか？)ぐらい居るんじゃね？　微生物学で言えば味噌や醤油研究してたり、味の素の開発関係の連中も微生物研究してるしな(今は味の素微生物使って作ってるの)
で、仮に世界的権威だとして、何でまた2人しか騒がんのか。政府がどーとか闇の勢力が以前に、もし政府が圧殺するつもりなら有力な御用学者に反論させれば良いのである。ちゅーか、同じ分野研究してる奴しこたま居るんだから「肯定も否定もされないのはおかしい」のである。まともな論文としてそれなりに読まれている学術誌の査読通ってないとか、誰にも相手されてないだけなのではないか。(無論、陰謀では無く単純にアホな事ほざいてるだけだからrejectされるのである)

また、一般人には知られて無さ過ぎてこの手の文章に出て来る事は極めて少ないのだが、ウィルスとか微生物関係ではフランスにパスツール研究所ってのがあり、割とそこが権威である。

一般財団法人 日本パスツール財団

日本にも財団法人あるよ！

で、イカれた連中の内多少生物学を齧った感がある奴はパスツール研究所の名前を箔付けに使うのだが、一般的には余り知られてないので大変残念な事になる。逆にパスツール研究所知ってる様な奴は生物学系の与太や詐欺に引っかかるほどアホではないとゆーか……

本件に関して簡単に私の私見を述べると、こうである。

微生物やウィルス研究してる奴は世界中にごまんと居り、その中には研究は兎も角思想がアレとか変な奴も偶にいる。例えばEM菌で有名な比嘉っちとか。

↑琉球大学名誉教授の発言である

この様に多種多様、玉石混交どころか玉EMごちゃ混ぜのアホほどおる微生物やウィルス研究家の中には、何でコイツが大学や研究機関に居るんだ？と言う人物も存在している。博士号とか教授職には一定期間での能力考査や肩書の更新が不要だからである。
博士号を持ってても必ずその分野において卓見を持っているとは限らないのだ。そんな中、偶々新コロ関係で愉快な見識を持つ人が、自論の補強に使える愉快な博士の愉快な話を見つけて「トップクラスの博士」と持ち上げ、ただアホ臭いから学会や研究者からハブられてるだけの人を衆目に晒しているのではないか……

いいかね。あのEMで有名な比嘉照夫氏ですら大学の名誉教授だし国から勲章貰っているのである。そんなんが細菌撒いてバリアだ結界だとか言うのである。目を逸らさず見据えないといけない。大学教授だ博士号持ちだと言うだけで安易に言業信じるのは如何なものか。Ph.Dならかの有名な鳩山由紀夫氏も持っているのである！(ほんとう)

スタンフォード大やぞ！

なんかビミョーな大学のPh.Dの発言ってだけで信じちゃうのは、鳩山由紀夫にトラストミー言われて信じるぐらいヤバい事を肝に刻もう。

で、中に自然界で起きるとは信じられないみたいな発言があったが、私は逆に大学で教授やってる人がウィルスの遺伝的変異においてこんな事言い出すのが信じられない。

ウィルスって、個体数呆れてモノも言えないぐらい存在するんだわ。新コロカテゴリだけに絞っても佃煮にするぐらいでは間に合わない程の個体数がある。そいつらが遺伝子複製過程でバグって進化してくんだよ。

多細胞生物だとコピーエラー訂正機能があるのだが、ウィルス君はすごーく単純な奴なのでそんな高等機能はない。

その変異のバリエーションは「圧倒的試行回数により」あり得ないぐらい迅速に、悪意があるんじゃないかってぐらい精緻に進む。適者生存ってマジ蠱毒。

寿命が長くて世代交代が遅く、個体数が少ないモノなら突如として偶然多数の変化が発生するのはおかしいが、ウィルスみたいな個体数が無限に近いぐらい多くて寿命が短く世代交代が早い生物未満の存在が偶然とは思えない程の変化を起こしても驚く事ではない。六面ダイスを10個振って全部6が出る確率は大体6000万分の1だが、つまり日本人1億2000万人が六面ダイスを10個、10回振ったら20回くらいは10個6出たりするんだよ。そんな馬鹿な、信じられない！と天を仰いでも良いが、圧倒的試行回数は奇跡的な状況を容易に顕現させ得る。

この辺の事から、この人ら微生物学やウィルス学ちほーでは割と雑魚めの教授なのかなと。違うというなら業績や論文・発見ベースで「真に世界トップクラス」である事を明示して欲しい。論文の引用件数とか色々あるだろ、尺度が。