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平均段落文字数2桁の恐怖

 昼に書店で一般の文庫本をパラパラパラパラして体調を崩しました(本当)
 ラノベはしゃーねーな! なんでこんなにぶっつぶっつ切れた短文塗れの段落がめがっさ短い文ばっか書くかな! と腐しておりましたが……うん、今時代小説からエロからみんなこんな感じなのな……見てて胃液込み上げて来そうになった。
 文庫本の一般的?1行文字数は40前後、仮に45文字だとしても、なんか見る本見る本……1字下げと下げないのが交互に来るとか、下がりっぱなしで偶に浮上とかそんな感じなのな……一応翻訳カテゴリとか一部作家単位で100〜200文字の文節作る人も居るが、見た感じ皆セリフ多目で地文少なめ、セリフも長台詞無しで良く言えばぽんぽんページめくれる。悪く言えばスッカスカ。なんじゃこの衣で長さ倍にした天そばのエビ天みたいな書籍の山は……意味なく1行ごとに空白行挟んでる本見た時は本気で膝がガックリ来た。久々にキタコレ。
 文字を綴るのが仕事の文筆家がタイピングをせず、紙にインク付けて売るのが商売の発行元がインク余り付けない。これで本が売れないとか、流石にちょっとふざけんなでしょうなぁ。ご商売なんだからみんなもっとちゃんとしようよ…水注射して凍らされたg数だきゃーでかい中国産鶏肉の様である。中身がスカスカなの事前確認出来るだけ親切ではあるが、中身半分しかないのに厚さが同じ他の本と同額だったら流石に怒るぞ。当該作品出しちまったレーベルはほんと反省して欲しい。文字のポイント下げるなりなんとか出来たのではないか。商倫理に反するレベルのモン見かけるとは思わなんだ……下手したらお子様向けの赤毛のアンの方が文字詰まっとるやないか……絵本じゃん、こんなの!
 で、書き手側としてこの惨状をどう捉えるかだが、一つは追従策であろう。作家側も短文しか書けないという状況があるかもしれないが、少なくとも市場に出回っている書籍がそんなんばかりであるからして、読んでる人も「かゆ……ぅま……」とか「オレサマ オマエ マルカジリ」的な存在である可能性は否定できない。彼らに大菩薩峠みたいな1ページに余す事なく文字詰め込んだ系の本渡しても「物理的に読めない」可能性は極めて高い。媒体に合わせて表現変えるのもぼくらのお仕事だ。きちんと わかちがきして ふりがなふって、みんなに よめるぶんを ださないと いけないね!
 いやマジで、30〜50年後分かち書きブームが来るかも知れん…だって文章でノー書き垂れてる連中とかでも段落当たりの文字数2桁マン多いぞ……きっと行頭下げ教えてくれる先生も、段落や改行の仕方は教えてくれなかったに違いない。そも市場に溢れてる本がそんなんだから改行過多でも気にならんのであろう。
 もう一つの方法は……皆短文スッカスカ文体なんだから、逆に敢えて詰めるという作戦。なんて事だ! 改行無し5行(約200文字程度)とか書くだけで個性的になってしまう! 今だとなんか海外創作の翻訳本とかでしか見ねぇぞこんな形! まぁ、それじゃ読めないという人も居るだろうが、それはそれでご縁が無かったと言うしかあるまい。幸い彼らが読めそうな本はそこらにしこたま売っている。そこの散文自由詩の詩集みたいな本とか、もう少し文字が少ないとメモ帳に出来そうな本、読みやすいねー、素敵ですねー。余白に自分なりの挿絵を入れて絵本に出来ちゃう斬新な本ですよ!

 ぼかーちょっと、そういうのはヤだなぁ。

 なお、意外なことに売れてる作家の筈の村上春樹氏が「比較的長い段落で頑張る物書き一族」である事が今回の調査で発覚した。やれやれ、僕は射精した……とかいうネタで読まず嫌いだったのだが、同じチャンドラー好きとしてもう少し歩み寄っても良いのかな的な……

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!