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2024-09-09
きょうは昭和であれば、99年の9月9日にあたるそうだ。それだけである……というひと言で済ませてしまいたいところであるが、昭和の終わり、特に(おそらく)63年から64年にかけては、よくものがわからない子どもから見ても、どんよりとした空気を漂わせていた。
というのも、当時の天皇陛下(昭和天皇)がどのくらい吐血されたとか、下血までされたとかが、わざわざテロップになって出てくるくらいだ。
しかも、朝昼晩問わず、ニュースが流れるたびに。
バイタルのことは何もわからないから「そっか」と思うくらいではあったが、いま思えば『無理やり命を薬によってつなげられていた人』を、わたしは『亡くなるまで画面のこちら側で』見ていたのだった。
昭和64年は、1月7日で終わった。
そして時代は、あらたに平成を迎えた。
わたしは昭和という時代を、あまり知らない。大きな戦争があり、高度経済成長期があり、学生運動とやらがあったらしい、というくらいしか。
昭和も平成も、ただただ走り抜けてきた気がする。
現在、令和。わたしは何をしているのかというと、こうしておぼろな記憶をしたためている。
誰のためでもなく、自分のために。
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