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2024-05-12
ここ数日、体調はよくなかった。
寝込むほどには。
体調が何とか持ち直したから、イベントへ出かけてみた。イベントといっても、それは人間が主人公のイベントではないに等しい。
壁サー、もとい、入口からわかりやすいところに、そのディーラーさんはいらっしゃった。
棺屋さんである。
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めっちゃいい……
ここでは入棺? 体験もできるということで「やってみられますか?」と声をかけていただいたわたしは、うっかり調子に乗り「ぜひお願いします!」と、即答してしまった。
いうまでもなく。棺の中には寝なくては、棺は閉まらない。
あまりキビキビと動くのが得意ではないわたしは、はたから見たら明らかに不審者だったろう──
いや、普段から不審者オーラ撒き散らしやん!
というわけで入棺体験。
わたしはクリスチャンでも仏教徒でもない。
が、とある大学で『死生学』なる講義があるという。しかし、病気のために大学を去ってしまったわたしには、縁のないことだった。
だが、偶然にもイベント会場でそれを学べた。
ディーラーさんのお手伝いさんが棺を閉めてくださるのだが、恐怖心を和らげるためか、それもほんの一瞬で、だが、わたしは一瞬死を経験し、ふたたび会場の光を見た。
正直な感想:
衝撃的な経験で、すぐには言葉は出なかった。
それでもこの一瞬は、わたしを少し変えてくれた。
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