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#34 栄養改善に関する加算の内容は?

こんにちは
tatsuyaです。

 本日は、「栄養アセスメント加算と栄養改善加算」について整理していきたいと思います。


栄養管理には

栄養アセスメント加算」と「栄養改善加算

があります。


1.栄養アセスメント加算


 栄養改善が必要な利用者を把握して適切なサービスにつなげるための支援する加算です。

低栄養のリスク」と「解決すべき課題」の把握が目的です。

【実施内容】

①低栄養のリスクを把握する

②摂食・嚥下機能及び食形態に考慮し、課題を把握する

③利用者・家族に情報提供、指導を行う

④月に1回体重測定を行う。

【単位数】

50単位/月

【加算要件】

•管理栄養士が1名以上配置(外部との連携でもよい)

•栄養アセスメントを実施すること


2.栄養改善加算

 低栄養状態にある高齢者、または低栄養状態のおそれのある高齢者の栄養状態の改善を図るための支援する加算。

栄養状態の改善」が目的

【対象者】

①BMI;18.5以下

②過去6ヶ月で3%(または2〜3kg)以上の体重減少がある者

③血清アルブミンが3.5g/dl以下

④食事摂取量75%以下

⑤低栄養のおそれのある方


【単位数】

200単位/月(月2回を限度)


【算定要件】

・管理栄養士が1名以上配置(外部との連携でもよい)

・必要に応じて管理栄養士等が居宅訪問を行うこと

・栄養ケア計画書を作成すること


3.注意点

①栄養改善加算のサービスが実施されている間は、栄養アセスメント加算の算定は不可である。

栄養アセスメントで栄養状態を把握して、栄養改善につなげていく流れになっているようです。

②居宅訪問は、管理栄養士が行うことが望ましいと考えられます。

しかし、栄養計画書には看護職員も含まれており、居宅訪問による指導は管理栄養士「」となっているため、看護師による訪問でもよいのでないかと考えます。

ただし、ここは明記されていないため、必ずOKかは不確かです。


4.実際イメージしてみると


 1)まずは、栄養スクリーニングなどで、事業所に栄養改善が必要な対象者が何人いるかを確認することが大事ですね。

 2)管理栄養士の雇用もしくは連携先を考えておく。
(地域の栄養ケア・ステーションを調べておく)


単位数例

定員18名(登録30名)の地域密着型通所介護の場合


50単位✖️20名✖️10円=10.000円/月
(栄養改善加算分10人引いている)


そのうち、栄養改善が必要な方が10人いた場合

200単位✖️10人✖️10円=20.000円/月


この加算だけでは、管理栄養士を雇用することは難しいかと思いますね。

管理栄養士を調理師と兼務してもらいながら栄養管理をしてもらうか、あらかじめ外部栄養士(栄養ケア・ステーション等)に相談して費用等を確認して、利用者の人数とのバランスを考える必要があるかと思います。

小規模施設では外部との連携が現実的な加算ですかね。

もちろん、食事や栄養を施設の特徴として、利用者の受け入れを多くするということも経営のやり方としてはありかとは思いますが。

まずは、低栄養のおそれがある方がどのくらいいるかを把握するところからスタートしましょう。

管理栄養士の配置が難しく、加算の取得が困難な場合であっても、低栄養リスク者の把握は最低でもしていきたいことですね。

5.まとめ

1.栄養に関する加算は、「栄養アセスメント加算」から始めて「栄養改善加算」につなげていく
2.どちらも管理栄養士が1名以上の配置が必要
3.まずは、どのくらいの利用者が低栄養のリスクがあるか把握する
4.地域の栄養ケアステーションについて調べて連絡してみる

以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

週末の投稿内容が溜まってきたこともありまして、今週は金曜日から週末投稿にします。


そして来週から、「認知症加算」について整理していきたいと思います。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

介護報酬を追い風に、一歩ずつゼンシンしていきましょう。

「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!