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#48 知っておきたい評価項目(後半)

こんにちは
tatsuyaです。

前回は、個別機能訓練を実施する上で、重要な評価項目を整理しました。

本日は、記載しきれなかった「評価項目 後半」について整理していきたいと思います。


3.自覚的日常生活評価


①体重測定

方法:体重計にて体重測定を行い、体重の増減を把握します。

結果から得られること:
肥満による関節への栄養、虚弱による体力の低下、心肺機能の影響(浮腫も含む)を考えます。

②睡眠状況評価

方法:最近の睡眠に関する自覚度を聞き取ります。また、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒の状況を確認します。

結果から得られること:
夜中の転倒リスク、認知症リスク、日中の活動性に関しての影響を考えます。


③転倒歴評価

方法:ここ2週間程度に関する転倒に関する自覚度を聞き取ります。転倒に至っていなくても、つまづきやふらつきの状況も確認します。

結果から得られること:
転倒リスクに関しての影響を考えます。


④失禁の有無

方法:最近の失禁(尿・便)に関する自覚度を聞き取ります。

結果から得られること:
転倒リスク、認知症リスク、家族の介護負担に関する影響を考えます。

⑤食欲の有無

方法:最近の食欲に関する自覚度を聞き取ります。

結果から得られること:
精神的な落ち込み、フレイルリスクに関する影響を考えます。

⑥気持ちの状態

方法:最近の気持ちに関する自覚度を聞き取ります。

結果から得られること:
日中の活動性、フレイルリスクに関する影響を考えます。


これらの評価を最低でも3ヶ月に一回実施し、経過をおって状況の確認をしていくことをお勧めします。


ただし認知症検査に関しては、本人の自尊心を傷つける場合がありますので、必要最低限に留めておくことも大事であるかと思います。

また、家族から聞いた話(状況)と本人から聞いた話(状況)で相違があることも多々あるかと思います。私は、そこが重要であるとも思っています。
その問題の種を本人が自覚していない場合が、後に大きな問題となってしまうことがあるためです。

「まさか私が転ぶなんて思ってなかった」

「まさか私が病気になるなんて思ってなかった」

こう言って病院に入院される方は少なくないと思います。医療従事者からみたら、「こんな生活していたらいずれ入院することになってましたよ」っていうことも少なくないのではないでしょうか?

あくまでも主観的な聞き取りになりますので、事実と異なることもあるかと思いますが、私はそれ自体を見逃さないように気をつけています。


■まとめ

1.主観的生活日常生活評価は、本人が生活全般に対してどう捉えているかを把握する。
2.事実と異なっていたとしても、それはそれで本人の状況であると捉える。


以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

次回は、「個別機能訓練の内容」について整理していきたいと思います。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。
介護報酬を追い風に、一歩ずつゼンシンしていきましょう。


「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!