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#19 業務継続計画策定(BCP)について

こんにちは
tatsuyaです。

 本日は、通所介護を運営していく上で必要な「業務継続計画策定(BCP)」について整理していきたいと思います。


1.業務継続計画策定(BCP)とは

 業務継続計画策定(BCP)とは、

自然災害や新型コロナウイルスなどの感染症の発生といった、不測の事態が発生しても、
事業を「中断させない」、または「中断しても可能な限り短い時間で復旧させる」ための、方針体制手順を示した計画のことです。

 感染症や災害から利用者職員を守り、介護サービスを継続するという目的があります。

令和6年3月31日までに策定し、研修訓練が義務化されました。

 すべての介護事業所は、「感染症」および「自然災害」に関するBCPを策定する必要があります。

1)含めるべく内容

①感染症BCP
・平時からの備え
・初動対応
・休業の検討
・感染拡大防止体制の確立

②自然災害BCP
・平時の対応
・緊急時の対応
・他施設との連携
・地域との連携

 作成にあたって雛形は厚生労働省のHPからダウンロードすることができます。

 それぞれで研修と訓練が年に2回以上必要となっており、研修と訓練の結果を基に規定の見直しを行なっていきます。

 そしてそれぞれにおいて、記録に残しておく必要があります。

 未実施施設は、所定単位数の1/100の相当額が減算となります。


2.作成手順


①厚生労働省のHPの雛形を入手する。

②自治体のハザードマップを入手する。(地震、河川の氾濫、土砂崩れ、津波等)

③事業を理解する。(項目ごとに現状を理解し、問題点をピックアップしていく)

④ピックアップした問題点に対する事前準備や対策を検討する。

⑤雛形に入力していく。

⑥定期的な研修と訓練(すべてのスタッフに定着させる)

⑦方法・手順の再検討を行う。

 
 BCPの作成には、完成はありません。スタッフが変われば、役割が変わりますし、利用者の介護度・人数などが変われば対応も変わってくると思います。

 定期的な見直しを行い、常に情報と対応を更新していく必要があります。

 
 まずは、その最低限の基準を作っていくわけですが、その基準ですら数ヶ月単位で作り上げることになるかと思いますので、計画的に実施していくことが望ましいとされています。

 
 災害はいつ起きるかわかりません。最低限の基準と実際のシミュレーションは1日でも早く策定しておく必要がありますね。

 緊急時には、冷静な判断が難しいことが容易に想像されます。準備していてもその通りにいかないことも多々あるでしょう。しかし、準備・想定しておくのとそうでないのでは結果は大きく異なることになると思います。

 利用者・スタッフの生活のために、平時から準備を進めていきましょう。

2.まとめ

1.業務継続計画策定(BCP)とは、緊急時においても介護サービスを継続するための方針・体制・手順の決まりごとをつくること
2.BCPは、「感染症」と「自然災害」の2つを用意する必要がある。
3.策定後は、研修と訓練を通じて、スタッフ全員と共有する。


以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は、「高齢者虐待防止措置の推進」について整理していきたいと思います。
介護報酬を追い風に。
ではまた。

「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定を施設にとってプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!