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お金を如何に管理するか~憧れの年金生活に向けて(続1)


1.前回までのお金の管理の復習

私は年金繰下げて生活費を年金で賄う目標を立てた。これは80才以上生き続ける、単に生きるのではなく呆けずに生きることを目的としている。そのためにどうやってお金を管理するか、如何に健康を維持していくかというのが大きな2つの目的である。健康については別途ご説明したい。

今回ご説明するのは資金管理の第2回目である。前回述べたように管理の大原則は管理作業を簡単にすること、すなわち管理項目を限定することである。前回申し上げたことを多少復習させていただく。

まず予算を立て、固定費とやりくり費とに分けて、出来れば余剰金も含める。固定費には毎月かかる費用、あるいは定期的にかかる費用、月々、年1回あるいは数年に一度、ほぼ確実にかかる支出項目を使い道が決まっているものとして月額に換算し、固定予算にしてしまう。

この固定費用は支出した日と金額を確認してそれが月額想定費用内であるかどうかだけをチェックすれば良い。月額換算予算を超えることが多い場合には予算の見直しが必要となるが、そうでなければ何もする必要もない。

2.食費という面倒なもの


そこで本当に管理すべきはやりくり費だけである。前回はその対象として食費と遊興費を上げた。我が家ではほぼ毎日かかり、特に管理が必要なのは

食費(パンダは特に意味はない)


である。我が家ではこの食費を管理しないと予算を簡単に超えてしまうことがわかった。


年金生活者高齢者2人暮らしの平均食費は7万6千円~6万円

出典:https://financial-field.com/oldage/entry-164316 
【年金生活】食費の平均額はいくら? 物価の状況もあわせて解説


わが家の月額食費の予算は6万円にしている。ここには外食、遊興費は入れていない。あくまで自宅で食事をする金額にしている。そのうち通販で発注している食材費は月1万と決まっているので、残り5万円がやりくり費対象の食費の予算となる。

食費というのはある意味いくらでも削減できる。安い食材から高級な食材、スーパーに行けばありとあらゆるものがある。物価高騰だとニュースで騒がれてても探せば安い食材はある。<先日はAMAZONの無料サービスを利用し、2000円のサービス券をゲットし、10キロ4600円の米を2000円引きで買った。>

気をつけなければいけないのは、セールという名の金食い虫である。セールで沢山購入し、食費が予算を超える。そして翌月もセール品を買いすぎ予算超過。翌々月ぐらいになって冷蔵庫に入りきらなくなり、ようやく食費を在庫で済ませ、予算内で終える。ところがその翌月から同じことを繰り返す。結局食費はほとんどいつも予算を超過することになる。我が家では以前はこんなことを繰り返していた。

ばかなの?いっぺん死んでみたら?


最も理想的な食材の買い方は、月末までに冷蔵庫と食材在庫を使い切りカラにして、翌月初めに必要なものだけを購入することだ。
食べ物に執着すると健康悪化への懸念もでてくる。時たま旨いものを食えればいいやという程度がいいのだ。一定期間食事を絶つファスティング(断食)の効用が言われている。食事は適度に制限したほうが健康には良い。しかも節約にもなる。
ただしいつもダイエットだと飽きるし、リバウンドもおきかねない。一品だけは贅沢なものにしたり、時には豪華な晩餐会もしてみる。

気晴らしって必要よね?そうそう。


大事なのはメリハリだ。決めれば良いのだ、豪華にする日を。我が家では昼食はいつも質素。朝食は週1~2回だけ高級パンやパンケーキを食べる。夕食も週3日は晩酌で成城石井の豪華なおつまみ等にする。その他はどうしてるかというと朝食は卵かけごはん。夕食はカレー、麻婆豆腐等の一品料理。完全に質素である。(ただし、野菜、青魚や「カズレーザーと学ぶに」出てくるような健康食材は必ず取るようにしている。例えばご飯には大麦を加え、ブロッコリースプラウト、ザクロジュース等痴呆症に利くという食材等

私が一人で昼食を食べる時は以前も書いたと思うが一食200円以下である。ある日の昼食。業務スーパーで購入した20本で1000円ちょっと。一本50円のソーセージ、

これが旨いんだな


一袋98円のドライカレー。

いろいろと試したがこれが一番飽きない


みそ汁はドン・キホーテ。多分一食10円。以前の食事からすると少量である。しかし少量が故に大事に、ゆっくりと食べるようになった。一粒残らず食べる。みそ汁も残さず。

この日はソーセージの代わりに業務スーパーのチキンこれも旨い、
猫のえさ飯ではありません、念のため


以前医者から体重制限をするように忠告を受け、ダイエットを実施。運動もして、84kgが80kgを切るようになり体調が良くなった。食費が削減され、体重も軽くなり、運動もしたら健康になってしまった。いいことずくめである。このあたりの経緯はまた別途お話したい。

もちろんこれだけでは飽きるので、結婚記念日、夫婦二人の誕生日、その他イベントには外食をする。どこかへ行く。これらは遊興費として見なし、通常の食費予算とは別にする。

豪華な晩餐を夢に見て日々の粗食を楽しむのだ

たまにいい物を食べて、イベントでは外食をする。そして積み立てたお金で旅行に行くという楽しみのために日々粗食で過ごすのだ。

粗食は先々の楽しみのため、そして健康のためにやっているのだ。
そしてこれが最終的には憧れの年金生活に繫がっていく。


それではどうやってこの食費を管理していくか。
予算を決めた、家計簿をつけた。あとはどうやって管理するかである。
ここで私は出金スピードという考え方を述べたい。

3.予算消化のスピードを管理する

月の初めに予算額のほとんどを使い切ればそれは支出スピードが早すぎると言える。月初めに今月は何を食べるかすべて計画していっぺんに食費を使う人はいないだろう。その時の気分であれが食べたい、暑くなったからこれがという感じで、使いながら食費が決まっていく。大事なのは食費の支出スピードを管理するということなのだ。

そこで月額予算内に終わったある月の予算消化率をモデル化し、月の予算消化率のスピードを管理するというやり方をした。

下記に4月の食費の支出の累計額を推移表とグラフにした。この4月の予算は上手く予算内に収まったので、この食費の累計をモデル化し、お金を使う消化率の推移の規範としたのだ。この金額に毎月の累計食費額を近づけるのである。本日(この原稿記述日は6月17日)本来なら4月17日の31000円が予算消化額なのだが、実際は35000円かかっている。4000円程消化率が速い。故に18日まではあと1000円ぐらいで食費を抑えようと、あるいは19日までに食費の合計を41000円程度に抑えようと考えるのだ。

食費5万円の予算消化モデル
グラフ化したもの


このモデルに合わせて支出するようにし、予算が最終週に余ったらちょっといいものを食べたり、翌月分に繰り越す。予算を超える出費が出たらマイナス分を翌月に繰り越す。予算金額は月次予算なので、年間でマイナス分を消化するため、翌月分は多少予算を少なくし、負債を返済していくイメージである。

例えばある月の食費が6万の予算に対し7万かかったとしよう。1万のマイナスである。来月食費に5万しかかけなければマイナス1万の負債は解消できる。それが難しいなら最悪今は6月だから来年度末の9ヶ月までに月々1120円(=10000÷9)予算を削って行けば良いと言う感じである。あるいは他の支出項目に余裕があればそれを使う様にする。

このようにして年間予算を守っていくのだ。こうした日々の粗食生活が時たまの贅沢と旅行に繫がり、やがては憧れの年金生活に至ることになるのである。

次回からは実践編としてどうやって家計簿をつけていくか、実作業等についてもご説明したい。


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