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私の愛器・キャノンボール社のA5-iceB レイヴン

僕のメイン楽器はアルトサックスです。キャノンボール社のレイヴンと言うガンメタ色の個性的な楽器です。

出会ったのは、大学を卒業して入った今はもう倒産してなくなってしまった某木造ハウスメーカー時代です。

バンド仲間の友人の女性と池袋の楽器屋で出会い一目惚れ。その場でローンを組んで買ってしまいました。当時でも50万くらいしましたね。

当時住んでいた東京は立川市、駅で言うと西武線の玉川上水にあった住まいに楽器を持ち帰りましたが、当時半同棲していた婚約者には、
「タダでさえ安月給で生活苦しいのに
何を無駄遣いしてるんだ!」
と、酷く罵られましたが(笑)

でも、楽器の性能は抜群。最初に買ったヤマハのスクールモデルのアルトサックスと比べるとそのポテンシャルの高さに舌を巻きました。

どれだけ息を入れても楽器が鳴ってくれるんです。前のスクールモデルは息を入れ過ぎると楽器のほうが先に参ってしまい、それ以上鳴らないのですが、レイヴンはそれがない。
息を入れれば入れた分だけ鳴ってくれる懐の大きな楽器だったんです。

その出会いから20年近く経ちますが、バンド仲間も「黒光りするサックスと言えばいいちゃん!」と言われる程になりました。

持ち替えてから、幾多のステージに共に立って来た愛器です。
今は3年間に及ぶ入院生活のせいで、だいぶ楽器の腕前も落ちてしまいましたが、そんな体たらくの僕に対して「前のお前はそんなにヘボくなかっただろ?」と喝を入れてくれる音で応えてくれます。

今はこのレイヴンと共に再びステージに舞い戻ることが目標です。
確かに痛い投資でしたが、それを補って余りあるパートナーを手に入れました。みなさんも一生付き合える素敵な楽器と出会えることを願って止みません。

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