どんなにキモイと言われても、密室のにおいが好き
私は、密室のにおいが大好きだ。
密室のにおいというのは、エレベーターのにおいや、ホテルやマンションの内廊下のにおい、オフィスビルの中のにおい、地下鉄のホームに降りる手前の空気のにおいなどである。
特に、エレベーターや地下鉄のホームのにおいは癖が強い。たまに、これは癖が強すぎてちょっと…と思うものもあるが、綺麗なエレベーターや新築ほやほやの地下鉄のホームはいいにおいがする。
この密室のにおい、私は幼少期から好きだった。よく父が近所の「PCデポット」という家電量販店に連れて行ってくれた際、そこの店内のにおいが好きだった。特に、そこの子供の遊び場が大好きだった。正方形のマットが敷き詰められた狭い空間のにおい。私は、そこのにおいを嗅ぎに、PCデポットに行っていたといっても過言ではない。
数々の密室のにおいを嗅いできて、自分で分析してみたところ、好きなにおいのする所には、大体床にマットが敷き詰められている。エレベーターだったら、壁にマットが張ってある。
この密室のにおい好き理論を友人に話したところ、「それ、ホコリのにおいだよ」と言われたことがある。もしかしたら、そうかもしれない。多分、そうだと思う。わからないけれど、私のこの密室におい好きはやめられないのだ。
もし密室で、顔をゆるませながら大きく息を吸っていたら、多分それは私である。
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