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【読書感想文】せんたくかあちゃんは無敵 (810字)

私は絵本が好きで、だいたい毎日一冊読んでいます。絵本は高いし、場所を取るので図書館で借りることが多いのですが、気に入ったものは購入することがあります。『せんたくかあちゃん』は、中古で購入しました。

元気そうなお母さんが、洗濯板を使って洗濯物を洗っている表紙からして大好きです。これを見ると、母や祖母が同じように洗濯板を使っていたことを思い出します。

このお母さんは、働き者です。家中の洗濯物を洗濯板を使って、自分で洗い上げてしまいます。その後に物足りなくなって、犬や猫、ニワトリ、子供たちさえ洗濯して、干すのです。さらに、かみなりさまを捕まえて……。

こんなお母さんに捕まったかみなりは、災難だったかもしれません。でも、洗濯のおかげで、イケメンのかみなりに生まれ変わります。それを知ったかみなりさまが、空中から集まって来て……。

かみなりさまが、うじゃうじゃ集まって来ても、お母さんはひるみません。「よしきた まかしときい」と力強い声が上げます。

この絵本は何度も読んでいますが、読むたびに大笑いします。胸がスカッとする素晴らしい作品です。なぜか子供の頃は、知りませんでした。ちょっと残念ですが、良い絵本は大人が読んでも楽しめますし、胸のもやもやを晴らしてくれます。

この絵本はお母さん讃歌です。あまり顧みられることのない家事をコツコツと続け、家族を支えているお母さんの偉大さを描いています。こんなことを言うと、このお母さんは「そんなご大層なものじゃないわよ。好きだからやっているのよ」と言いそうです。

ここまで書いて母も祖母も楽しそうに洗濯をやっていることが多かったことを、思い出しました。「洗濯はきれいになるから好きだ」というわけです。実は私も洗濯が結構好きで、汚れている部分を手洗いすることがあります。でも、このせんたくかあちゃんにかないません。たくさんの洗濯物があったら、逃げ出したくなるでしょう。せんたくかあちゃんは無敵だ!

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