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体の中に海がある (680字)

ツボの中には、面白い名前を持つものがたくさんあります。お腹にあるツボの気海もその一つです。気がたくさん集まっているという意味だそうです。場所はおへそから指二本分下です。疲れた時や元気のない時にここを刺激すると、元気になると言われています。

気海の気は、元気の気でもあります。気持ちの気でもあり、気落ちの気、さらに空気の気でもあります。日本にはこの気を大切にする文化が根付いていて、それがよく分かるのは「空気を読む」という言葉です。

空気を読み過ぎると疲れますが、空気に配慮する日本人の感性は好きです。気は実際に感じられると思います。例えば、人前で話をするときにどんよりとした空気を感じたら、自分の話がつまらないことが多いです。

このような日本人のとって大切なものの源が、お腹にあるのは面白いと思います。このことからも、人の心と体は、外の世界につながっていることが分かるのではないかと思います。

以前書いたように、毎日をお灸をしていますが、気海にもよく据えています。私の場合は、寒い時にここに据えると体が温まります。体の芯から温かくなる、という感じです。それからちょっと元気がなくて、風邪をひきそうなときも据えることが多いです。

まだ寒い日が続きます。今月を乗り切れば、少しずつ暖かくなると思います。体質が変わって、以前より寒がりではなくなりました。でも、この間のように雪が降った日は、暖房をつけていても寒くてたまらなかったです。そんな日は気海にお灸を据えようと思います。

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