私の秋～「秋にまつわる記事、集まれ!!」参加記事

私の今年の秋はきっと忘れられない秋になる。

20年以上居候した親元を離れ、久々の一人暮らし。

親との衝突が増えたこと、いきなり一人になっても大丈夫な練習をしておくこと、金銭的にも精神的にも何とかやっていけそうな目処がついたことが引っ越しを決めた理由。

いずれは一人にならなければならないと、出るなら今だ！
とあんなにもめていた親から離れられると思っていた矢先、引っ越しを決めてから家族の絆が深まっていった。

祖母の死を通して母とも団結し、父を見直し、ぎくしゃくしていたのが嘘のように穏やかな日々。

でももう引越しも決まった後。
今さら後にはひけず、ドンドン引っ越し準備がすすむにつれて父も母も寂しそうな顔をみせるようになった。

私は、施設で楽しくすごし、引っ越し準備で忙しくし、ちょうどnoteの盛り上がりに寂しい気持ちを気づかないように気づかないようにしていた。

でも、季節は秋。
秋の紅葉も、枯れ葉が舞うのも、夕暮れも私を切なくさせるのには充分だったのだ。

さらに引越し当日から、急に肌寒くなった。
アタフタと色々いそがしく片付けていた時はまだ疲れの方がまさって、寂しさと向き合わないようにしていたけれど、ちょっと落ち着いた今になって心の奥底にあった寂しさが一気におしよせてきた。

ご飯だけ親と一緒で、あとは部屋にずっとひきこもって一人だったし、一人でやりたい事なんてたくさんある。

それでも一人暮らしのこの部屋は、今まで過ごしていた自分の部屋よりガランと広く、同じ一人の空間でも全く違う。
「最初はなれるまで大変だし、寂しいよ。」
とみんな言ってくれる。
すぐに慣れて、楽しんでいる自分がいるのかもしれない。
ちょうど人も呼べるようになったし。

好きな時間にご飯を食べて、好きな時間にお風呂に入れる。
いつ寝たって怒られないし、好きなご飯を食べられる。

そんな自由とひきかえに、この寂しさがやってきた。

私にとってのこの秋は、出発の秋。
きっと忘れられない秋になる。

一人になるには季節をちょっと間違えたような気もしているけれど。

ちょうどこちらの企画が行われていたので、この記事で参加します。
楽しい記事ではないのですが・・・