【レッスン1】 腹式呼吸

こんにちは。ボイストレーナー&メンタル心理ミュージックアドバイザーERINAこと中島えりなです。

ジャンルは主にポップス全般です。


今回からブログレッスンをスタートします。

全部で8レッスン。今回はレッスン1 腹式呼吸についてです。


前回、「発声における呼吸の役割」という記事を書きました。
歌うためには腹式呼吸を使う。
えっ、なにそれ~って、誰もが知っていることだと思いますが
いざ歌うとき、これを本当の意味で理解している人は
じつは少ないかもしれないのです。なので声を大にしてもういちど。
腹式呼吸で歌う意味をしっかり理解しましょう。


今回はその腹式呼吸の仕方について
具体的に書いていきますね。


レッスン1 腹式呼吸の仕方
(胸式呼吸から腹式呼吸へ)


【レッスン前の注意】

1 基本的には空気を吸うときは鼻から、
  吐き出すときは口から呼吸をしますが
  このトレーニングの間は口から吸い、
  吐くときは歯の隙間から軽く摩擦音を立てながら
  スゥーッと息を吐きます。


2 胸は楽に、圧力をかけないようにしましょう。


3 みぞおちを中心に呼吸するようにします。
  吸い込むときは胸部、腹部とも膨らませ、
  吐くときは腹部から押し上げ、押し出すようにします。


4 空気は腹筋の力を抜いたとき
  自然に入る量で十分なので
  特に深く吸い込まないようにしましょう。


\それでは、以下の動きをやってみてください。/

1 深呼吸をする

2 深いため息を吐く

3 約3秒間、息を止める

4 みぞおちに手を当てて軽く叩き「アー」と声を出す

5 引っ込んだ腹筋が戻る時、息が入る。(息を吸う)

そして、1-2-3-4-5を2、3度繰り返し
普通の呼吸に戻します。


上記のレッスンは胸式呼吸を腹式呼吸に変えるものです。
1、2は胸式呼吸で
3で切り替えて
4、5は腹式呼吸の形です。

いすに腰掛けてやってみると
下腹部(足の付け根のすぐ上)の動きがわかりやすいです。
いつも腹筋(おなか)を動かす意識で。
最初はぎこちなくても大丈夫。

たとえば泳いでいるときなどに
胸の中の空気をすべて吐ききらないまま息を吸い続けると
アップアップしてしまいます。
まず肺の中にある空気をすべて吐ききってから息を戻せば
自然と腹筋を使えるようになっていきます。


このようなウォーミングアップをせずにいきなり歌うと
胸から上に意識が行っていて土台がぐらつき
安定感のない歌になってしまいます。歌う前には必ず
意識をみぞおち、おなか、丹田に戻しておきましょう。


余分に胸にためていた空気を吐ききり
ポジションを下へ下へと下げて
ニュートラルな状態に戻っていく感じもチェックしながら
ぜひトレーニングをやってみてくださいね。


次回は胸を楽にし、共鳴しやすい状態にしていくヒントをお伝えします。


読んでくださってありがとうございました。


ではまた~♪


ERINA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?