ボイストレーニングの目的
こんにちは。
ボイストレーナー&ミュージックアドバイザーの中島えりなです。
かれこれ30年間、歌手・演奏家・講師などの仕事をしています。(プロフィール記事作成中です)
今日から何回かにわけて、これまで私の学んできたレッスンの内容のポイントを書いていこうと思います。
これからレッスンをスタートする時でも良いし、いつもしているトレーニングに疑問や迷いがあるときにも、読んでいただけたら何か参考にしていただけるかもしれません。
それではGO!
いつも確認しておくとGoodなボイストレーニングの目的
ボーカルレッスンエリナクラスではボイストレーニングの目的を
1 感情表現のしやすい声づくり
2 声帯を保護して丈夫で長持ちする声作り
としています。
歌の世界にはさまざまなジャンルがあります。
クラシックから民謡、ポピュラーにいたるまで・・・
そして歌い方もそれぞれ、独特な発声をしています。
一般的に、声の訓練ではクラシックのベルカント発声法※が主流を占めていますが
※ベルカント発声法・・・腹式呼吸がベースでコンサートホール全体に声を響かせる唱法。オペラなどに向く。(ざっくりですみませんw)
その主な目的である、大きな響きのある声を出す必要がなくなった最近では(拡声器の発達など)発声法も目的に応じて変わってもふしぎではありません。
目的に応じた発声の意味を、誤解のないように。
1 感情表現のしやすい声づくりについて
クラシックの発声では声量を増やし、磨いて、声という楽器を作っている感じです。(もちろん歌詞の内容も大切にしていますが)
なので、クラシック的な発声でポップス、歌謡曲を歌っても異質な感じがすると思います。
クラシックもポップス発声も、技術的には同じものだと考えられます。
しかし両者の根本的な違いは
クラシックは楽器としての声作り、ポップスは歌詞の感情的な表現のための声作り
だということ。
ポップス発声をするにあたりこの相違点を十分に理解することが大切です。
現に当クラスでは声量を上げることよりもまず、小さな声でも響くマイク通りのいい声を作る指導をしています。なぜなら、いつもいつも大声では感情表現にならないからです。
2 声帯を保護して丈夫で長持ちする声作りについて
ボイストレーニングをすることは声を出すときの声帯を保護し、丈夫で長持ちする状態をキープすることです。
歌手にとって声は財産。使い捨て、取り換えることはできません。そして良い状態を保つよう、努力しなければなりません。
以上が、私のクラスでのボイストレーニングの目的となります。
ただレッスンに通うだけではもったいない。
レッスンや練習をする際に「何のために、この単調な反復トレーニングをやっているのか?」「これを身につけると歌うための何に役立っていくのか?」など、上記の目的を意識してみてくださいね。
次回は「トレーニングを始める前に認識しておくこと」を、書こうと思います。
読んでくださってありがとうございました。
ではまた~♪
ボイストレーナー&ミュージックアドバイザー 中島えりな
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