【1日1文献】Guyon 管の肉眼解剖学的探索 ―Guyon 管症候群の解剖学的基盤形成のために―#末梢神経障害#解剖学#手

参考文献:Guyon 管の肉眼解剖学的探索 ―Guyon 管症候群の解剖学的基盤形成のために―
筆者:山本 凜太郎(OT)1),櫻屋 透真(PT)1),泉田 瑞希(PT)1),江村 健児(PT)2), 荒川 高光(PT)
発行日:2020年
掲載元:第40回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:(肉眼解剖学),末梢神経障害,手の外科

メモ
・1側を除く全例において,尺骨神経の掌側は, 尺側手根屈筋停止腱から連続する腱膜が覆う,という ことが明らかになった.
・一般的に,尺側手根屈筋停止 腱は,種子骨である豆状骨を介して,豆鈎靱帯として 有鈎骨鈎に停止する.
・豆鈎靱帯は屈筋支帯とともに Guyon 管の底面を構成するため,Guyon 管の底面も 尺側手根屈筋停止腱の一部である.
・すなわち,Guyon 管において尺側手根屈筋停止腱は,尺骨神経を包むよ うな形態となる,と言えよう.
・このことから尺側手根 屈筋が Guyon 管症候群と何らかの関連を持つ可能性 が示唆された.
・また,小指外転筋の過剰頭や短小指屈 筋による Guyon 管掌側面の構成の変異が,Guyon 管 症候群の病態の多様性と関連する可能性も考えられた. 
・今後は,尺側手根屈筋停止腱と豆鈎靱帯および屈筋支 帯との関係を精査し,Guyon 管について底面の構成 も含めて包括的に明らかにしていきたい.

参考URL:
https://kinot40.secand.net/file/1-13.pdf 


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