【1日1事例】小児期,思春期,若年成人期発症がん経験者の就労に関するシステマティックレビュー #就労 #がん #小児がん

参考文献:小児期,思春期,若年成人期発症がん経験者の就労に関するシステマティックレビュー
筆者:田崎 牧子, 土屋 雅子, 富田 眞紀子, 荒木 夕宇子, 古屋 佑子, 平岡 晃, 堀部 敬三, 高橋 都
発行日:2019年
掲載元:日本小児血液・がん学会雑誌 56巻 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:就労, がん経験者, 小児がん, AYA期発症がん, システマティックレビュー
要約
【目的】小児期,AYA 期発症がん経験者が直面する就労の問題,問題の関連要因,問題への対応方策とその効果について, 現在までの知見を整理し,今後必要な支援について検討する
【方法】MEDLINE,PsycINFO,CINAHL のデータベースを用いたキーワード検索
【結果】
・31件の文献(量的研究27件,質的研究4件)が抽出された.
・量的研究で示された就労の問題は,就労割合の低下,就労未経験割合の上昇,欠勤日数の増加,低収入,仕事量や仕事の種類の制限,専門職への就労割合の低下,就労開始年齢の上昇,職務遂行不可割合の上昇であった。
・就労の問題の関連要因は,属性,治療による身体的・心理的影響,特定のがん種と治療,社会的要因であった
・質的研究で示された就労の問題は,希望職に就けない,健康保険を受給できる求人がない,転職・復職困難,就労継続意思決定困難,病気開示困難,職務遂行困難等であった.
・就労の問題の関連要因は,体力不足,収入や保険の必要性,周囲のサポート等であった.
・就労の問題への対応方策と効果を検討した量的・質的研究は抽出されなかった.
【考察】
・小児期,AYA期発症がん経験者の就労の問題と関連要因は多岐にわたる.今後,就労の問題への対応方策と効果の検討,発症年代別の対象者設定,質的研究結果の検証研究,バイアスを最小限にする研究手法の検討が必要と考えられる


参考URL:

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspho/56/1/56_19/_pdf/-char/ja


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