【1日1事例】プライマリ・ケア医は,プライマリ・ケ アにおいて理学療法士にどのような役割 を期待するのか? #プライマリケア #理学療法士 #役割

参考文献:プライマリ・ケア医は,プライマリ・ケ アにおいて理学療法士にどのような役割 を期待するのか?
筆者:川田尚吾,後藤亮平, 小曽根早知子,春田淳志
発行日:2018年
掲載元:平成 30 年度研究助成報告書
検索方法:インターネット
キーワード:プライマリ・ケア,理学療法士,役割

目的
・本研究では,医師(プライマリ・ケア医)が理学療法 士の役割をどのように認識しており,今後プライマリ・ ケアにおいて理学療法士にどのような役割を期待するの かについて明らかにする。
方法
・プライマリ・ケア認定医または家庭医療専門医とし た。取り込み基準は,①診療所または小病院に勤務して いる者,②訪問診療・外来にかかわっている者,③これ までに理学療法士との連携協働の経験がある者とした。
・半構造化インタビューの内容 は,①理学療法士をどのように認識しているか,②プ ライマリ・ケアに理学療法士が必要と感じたことがある か・あるならどのような場面か,③今後プライマリ・ケ アにおいて理学療法士にどのような期待をするかとした。
結果・考察
・診療所や在宅といったプライマリ・ケアにおいて理学 療法士との協働経験があるプライマリ・ケア医は,理学 療法士を身体構造や歩行・ADL の専門家として認識す る一方,患者の心理社会的要因に関する理解が不足し, ICF を理解しながらもその知識を活かしきれていないという認識をもっていた
・今後理学療法士が病院 だけでなく地域住民に広くかかわり,専門職チームの中 ではリーダー的な役割を担いリハビリテーションの視点 を浸透させることにより,プライマリ・ケアにおける地 域住民の社会参加に貢献することを期待していた。
・今後,理学療法士がプライマリ・ケアにおいて地域住 民の社会参加を促進していくためには,理学療法士が自分自身の期待役割を認識するとともに,プライマリ・ケ ア医と理学療法士が協働して地域リハビリテーションの 視点を浸透させていけるように取り組んでいくことが重要であると考えられる。
メモ
・これからは障害のある人や高 齢者およびその家族が,住み慣れた地域で生き生きと生活が送れるよう,理学療法士が病院や施設だけでなく, 診療所や在宅といったプライマリ・ケアにかかわっていく必要がある。


参考URL:
https://www.japanpt.or.jp/activity/grant/ptresearch/H30-A28.pdf


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