【1日1文献】基本動作における大殿筋上部線維と下部線維の筋活動について#基本動作#大臀筋#筋活動

参考文献:基本動作における大殿筋上部線維と下部線維の筋活動について
筆者:伊藤 陸藤本 将志鈴木 俊明
発行日:2017年
掲載元:関西理学療法 17 巻 (2017)
検索方法:インターネット

メモ
・大殿筋は殿部表層に位置する筋肉で、単一筋としては 人体で最大の体積を有する1)。
・また大殿筋はヒトが進化 する過程において発達したとされ、歩く際に股関節を伸 展させることで体幹を直立位に保つことができるように なったといわれている2, 3)。
・さらに大殿筋は股関節の動き を通して、股関節屈曲による骨盤の前傾、股関節伸展に よる骨盤の後傾、股関節内転による骨盤の対側下制、股 関節外転による骨盤の下制、股関節内旋、外旋による骨 盤の回旋のように骨盤の肢位にも関わることから体幹の 運動、姿勢にも影響を及ぼすことが考えられる。

・骨盤 ・ 体幹の肢位へ影響することに加え、一側上肢を挙 上させる際には三角筋に先行して大殿筋が活動するとの 報告4)や、大殿筋の筋力および筋緊張の改善により上肢 機能が向上したとの症例報告5, 6)から、上肢の運動にも 影響を及ぼすことが考えられる。

・運動軸となる股関節中心よりも上 方を走行する上部線維は股関節外転運動に作用し、下方 を走行する下部線維は股関節内転運動に作用すること が報告されている10)

まとめ
・本稿では、基本動作における大殿筋上部線維と下部 線維の筋活動パターンについて、筋電図データを用いて 紹介した。
・大殿筋は股関節肢位や筋線維の違いで筋活動、 作用が変化すると言われており、基本動作における上部 線維、下部線維の筋活動について理解を深めることは、 理学療法をおこなううえで重要であると考える

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/17/0/17_17-A05/_pdf/-char/ja 


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