【1日1文献】箱庭療法の基礎と臨床事例について#箱庭療法#強迫神経症#心理療法

参考文献:箱庭療法の基礎と臨床事例について
筆者:松田 真理子
発行日:2021年
掲載元:心身医学 61 巻 (2021) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:箱庭療法ミニチュア無意識の活性化両価性

【抄録】
・箱庭療法は心理療法の一形態であり, 主に教育領域や医療領域で使用されている. 
・箱庭療法のもとになったのは子どものための心理療法として1929年にLowenfeldが創始した世界技法であり, Jungに子どものセラピストとしての才能を認められたKalffがユング心理学の理論を用いて箱庭療法として発展させた.
・箱庭は1つひとつの作品を個別にみるのではなく, 箱庭作品全体を通しての流れをみることが大切であり, さらに箱庭を通して, カウンセリングの流れを予見できるかどうかも重要な視点である.
・箱庭療法は無意識的なイメージの流出を促すため, 治療的に作用する一方で破壊的に働く場合もあり, 臨床家は箱庭療法の両価性を知悉し, 臨床に活かすことが重要である. 
・箱庭療法導入の可否については中井久夫が考案した風景構成法における彩色ショックや彩色段階における川と道の混交について提示した.
・また, 事例として強迫神経症で苦しむ20代女性による箱庭表現を提示し, 心理療法における箱庭表現からみえてくるものについて検討した.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/61/2/61_139/_pdf/-char/ja 


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