【1日1文献】回復期リハビリテーション病棟退院後の在宅脳卒中者における家事再開状況 ─予後予測因子の検討─#脳卒中#家事#予後予測

参考文献:回復期リハビリテーション病棟退院後の在宅脳卒中者における家事再開状況 ─予後予測因子の検討─
筆者:小林 竜小林 法一
発行日:2019年
掲載元:作業療法 38 巻 (2019) 4 号
検索方法:インターネット
キーワード:脳卒中家事予後予測回復期リハビリテーション病棟縦断研究

【抄録】
・本研究の目的は,回復期リハビリテーション病棟退院後の在宅脳卒中者における家事再開の予測因子を明らかにすることである.
・退院後の家事再開状況は,改訂版Frenchay Activities Index自己評価表を使用し,食事の用意,食事の後片付け,洗濯,掃除や整頓,力仕事,買い物の6項目について調査し,退院時の機能・能力,本人を取り巻く社会的環境などとの関連を調べた.
・分析対象者は128名であった.
・ロジスティック回帰分析の結果,10m最大歩行速度や性別,家族形態などの予測因子が複数選択された.
・回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中者に対して家事再開へ向けた支援を行う際には,これらの因子を考慮した多角的な支援の重要性が示唆された

調査項目
以下、先行研究にて脳卒中者のIADLの予測・影響因子とされる項目
・年齢
・性別
・機能障害
・歩行能力
・認知機能
・ADL 
・家族形態
・ソーシャルサポートなど

メモ
・特に家事への参加は,作業療法における重要な支援 対象の一つであり,作業療法士の果たす責任は大きい.2007 年交付の厚生労働省医政局長通知3) において,作 業療法の範囲に家事支援が明記されている.
・また,回 復期リハ病棟(以下,回復期病棟)退院後の在宅脳卒 中者の役割に関する実態調査4) では,7 割以上の在宅 脳卒中者が調理や掃除などの家事を行う家庭維持者と しての役割を担っているとされる.
・さらに家事は,身体活動量の維持5) や要介護リスクの予防6),認知機能低下のリスク軽減との関連が報告されており,心身機能や活動能力への波及効果も期待されている.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/38/4/38_430/_pdf/-char/ja

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