【1日1事例】回復期リハビリテーション・訪問リハビリテーション 院内連携カンファレンスの実践 #訪問リハビリテーション #早期退院システム #カンファレンス

参考文献:回復期リハビリテーション・訪問リハビリテーション 院内連携カンファレンスの実践
筆者:海津 陽一, 大森 裕, 中澤 浩幸, 飯塚 晃弘
発行日:2020年
掲載元:理学療法科学 35 巻 (2020) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:訪問リハビリテーション, 院内連携, カンファレンス

抄録:
〔目的〕
・回復期リハと訪問リハにおける院内連携カンファレンス(連携カンファ)を実践し効果検証することを目的とした.
〔対象と方法〕
・連携カンファは,回復期リハ,訪問リハの連携係1名ずつで行われ,訪問リハ適応の有無を検討した.
・効果判定は,連携カンファを導入前の1年間と導入後の1年間(post-CON)の連携者数,連携者の介護度内訳,退院日から訪問リハ開始までの日数(DDS)を比較した.
〔結果〕
・連携者数は,8名から32名と増大を認めた.
・介護度内訳は,連携のなかった要支援者がpost-CONには連携者全体の31.3%と増大を認めた.
・DDSは,12.5日から6.3日と平均6.2日短縮した.
〔結語〕
・連携カンファは,連携者数増大に効果的で,DDSを短縮できる可能性のある連携システムである.

【メモ】
・回復期リハビリテーション病棟では、2001 ~2005 年度は 80 日前後であった入棟日数が,2006 年 度を節目に 70 日前後で推移,2017 年度は 69.3 日と短 縮の一途を辿っている
・伊藤 は,『院内に併設されてい るからといって,即連携が進むわけではない.連携を実 践していくためには,「よく話します」や「顔見知りで す」といった段階の連携ではなく,組織として,あるい は病棟や事業の運営システムとして,共通目的を持った 連携システムが必要』と述べている
・欧米では,退院後の手厚いリハビリテー ションを前提とした,支援された早期退院システム (early supported discharge:以下,ESD)の導入報告が 増えており,入院期間短縮,通常入院と比較した activities of daily living(以下,ADL)改善効果,金銭 コスト低減などの効果が見込めることがわかっている
・実際,退院直後には転倒や 環境変動(福祉用具貸与,住宅改修)が起きやすく,退 院後 1 ヵ月以内に約半数が転倒することが報告されている.退院後のアクシデントを防ぐという観点からも, DDS を短縮できる連携システムの構築が求められてい る.


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/35/1/35_83/_pdf/-char/ja


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