【1日1事例】地域高齢者におけるフレイルの進行度と運動および運動自己効力感の関連性について #フレイル #運動 #運動自己効力感

参考文献:地域高齢者におけるフレイルの進行度と運動および運動自己効力感の関連性について
筆者:松本 浩実, 大坂 裕, 井上 和興, 朴 大昊, 萩野 浩
発行日:2019年
掲載元:理学療法学
検索方法:インターネット
キーワード:フレイル, 運動, 運動自己効力感

要約
【目的】地域高齢者におけるフレイルの進行度と運動および運動自己効力感の関連性を調査する
【方法】
・地域の集団健診に参加した239 名中,65 歳以上,日常生活が自立しているもので,要介護認定者を除外した男性85 名,女性127 名,平均年齢76 歳を対象とした。
・自己記入式アンケートにて運動および運動自己効力感を評価し,日本版Cardiovascular Health Study Index 基準を用いたフレイル判別にてロバスト,プレフレイル,フレイルに群分けした。
【結果】
・多項ロジスティック回帰分析を実施した結果,プレフレイルと散歩やウォーキングなし(Odds:11.521),筋力トレーニングなし(Odds:6.526),集団体操なし(Odds:10.089)が,フレイルと運動自己効力感(Odds:0.826)が関連した
【結論】フレイル予防には運動習慣とともに運動自己効力感を高める心理的,教育的なサポートが重要である。
【メモ】
・フレイルを進行させる慢性疾患の予防にも運動習慣は必須であることから、運動を生活に取り入れ習慣化することは高齢者の健康維持に極めて重要であり、フレイル予防及び改善の大きな柱となる
・運動の方法については一般的な高齢者の健康維持のために有酸素運動や下肢筋力トレーニングなどが推奨されている
・平均年齢78歳の高齢者に対して有酸素運動やバランストレーニング、ストレッチなど種々の運動介入を行い1年間のフレイル発生率を調査したRCTではフレイルの発生率が対象群15.3%に対し、介入群では4.9%と優位に少なかった。
・運動を習慣化するのに重要な運動自己効力感が高い高齢者が研究対象者に多く含まれていることも介入の結果に大きく影響していると指摘されている。


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11657/_pdf/-char/ja


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