【1日1事例】社会的フレイルの指標に関する文献 レビューと内容的妥当性の検証 #地域在住高齢者 #フレイル #システマティックレビュー

参考文献:社会的フレイルの指標に関する文献 レビューと内容的妥当性の検証
筆者:阿部 紀之、井手 一茂、渡邉 良太、辻 大士、斉藤 雅茂、近藤 克則
発行日:2021年
掲載元:日本老年医学会雑誌 58巻1号
検索方法:インターネット
キーワード:地域在住高齢者,フレイル,指標評価
要約
目的:専門家の 評価による内容的妥当性のある社会的フレイルの要素を明らかにすること
対象:
方法:PubMed で検索し 入手した社会的フレイル関連 26 論文から抽出した要素のうち,7 名中 5 名以上の評価者が 4 条件(負のアウトカム予知因子,可逆性,加齢変化,客観性)を満たすと評価した要素を抽出し分類する
結果:
・4 条件を満たす要素は、経済的状況(①経済的困難),居住形態(②独居),社会的サポート(③生活サポート者の有 無,④社会的サポート授受),社会的ネットワーク(⑤誰かと話す機会,⑥友人に会いに行く,⑦家族や近隣 者との接触),社会的活動・参加(⑧外出頻度,⑨社会交流,⑩社会活動,⑪社会との接触)の 5 分類 11 要 素が抽出された
・先行研究で用いられている社会的フレイル 22 要素のうち,内容的妥当性が示唆さ れた要素は 11 要素であった
メモ:
・「社会的フレイル」は,身体的フレイルに 先行するとされ注目が集まっている が,社会的フレ イルに関するエビデンスはまだ乏しい
・社会的フレイル改善のために,身体・心理 的なアプローチが有効なことは少なくない.したがっ て,フレイルの社会的側面(社会的フレイル)を他の 側面から独立させて扱うことは適切でなく,フレイル の一側面として捉えて諸側面の相互連関に留意しなが ら評価・支援することが必要と考える

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/58/1/58_58.24/_pdf/-char/ja



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