【1日1文献】重度認知症デイケアでのタクティールケアの要素を基にした 取り組み ~チームでアプローチし,徘徊が減少した一症例~#BPSD#認知症#多職種連携

参考文献:重度認知症デイケアでのタクティールケアの要素を基にした 取り組み ~チームでアプローチし,徘徊が減少した一症例~
筆者:小黒 修(OT)
発行日:2020年
掲載元:第40回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:BPSD,認知症,多職種連携

メモ
・BPSD をもつ A 氏の立ち歩かずに座っている 時間,DBD, VQ, CDR において,改善が認められた. 
・これらにより触れるケアは BPSD の症状軽減に効果が あると考えられた.
・触れるケアの介入は立ち歩く時間 の減少に繋がったが,これらは繰り返しの関わりにより,なじみの関係や安心できる場の提供に作用したと 考えられる.
・加えて,触れるケアによるスキンシップ が言語を必要としないコミュニケーションになったと考 えた.
・また,触覚を通じて得られた感覚が快刺激となり, 険しい表情から笑顔へ繋がったと考えられる.
・タク ティールケアを行うと脳の視床下部からオキシトシン が分泌され,不安や混乱が取り除かれると述べている (高橋 銀次郎,2008).
・それらが満足で安心を感じら れる体験になり,徘徊などの BPSD 軽減に作用し,信 頼関係構築が介護の受け入れになったと考えられる. 
・更に多職種で行動観察を行うことは,対象者について の詳細なデータを得られるだけでなく,関わるスタッフ が対象者の行動の背景や原因に関心を寄せ,適切な支 援を実施していくための一助となることが示唆された.

参考URL:
https://kinot40.secand.net/file/4-03.pdf 


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