ステレオタイプの半端モン
こんばんは。
昨日は本当にギリギリでnoteの連続投稿が途切れるんじゃないかと恐ろしかったです。
それくらい疲れが溜まっていたんだろうなあ。
さて、今日はステレオタイプについて書いていこうと思います。
ステレオタイプとは、固定観念とか先入観とか思い込みなどの類型化された概念のこと。
例えば、日本人ってステレオタイプな人が多いよね、って言っちゃうまさにそれです。
日本人だからシャイだとか、沖縄の人だから時間にルーズだとか、外国人は自由だとかそういうやつ。
あれっていつも違和感を感じています。
だって人をそんな大枠で分けられる訳なくて絶対に個体差があって、日本人でも堂々としてる人はいるし、沖縄の人でも時間に厳しい人はいるし、外国にだって縛りや制限はあります。
小さな時から周りと一緒くたにされるのは嫌だったなあ。
この子はこうだからこういう子なの、なんて親に言われても、いやいや勝手に決めないでーって思っていました。
そんな訳でステレオタイプってちょっとネガティブなイメージで使われることが多いかと思います。
で、最近思うところがあるのが、「エモい」とか「チル」という言葉。
若者の間で流行っている言葉だからそんなに過度に気にするようなことではないと思うんだけど、「エモい」が一般化してしまっているような気がして。
例えば、星空を屋上で眺めるのがエモいとか、朝日を海辺で見るのがエモいとか。
分かる、30間近のおじさんでもエモいシュチュエーションなんだろうということは分かる。
でも、エモいってエモーショナルの略であって、感傷的に浸るにはなんかもっと深い文脈が必要なような気もしてしまうんです。
自分の生まれ故郷に成人になってから訪れた時の感覚とか、色んな人と人とが繋がって繋がって生まれた体験だとか、必死に苦労してようやくようやく見ることが出来た星空とか。
単純に田舎がエモい、人との人脈でワーワーやってエモい、星空見てエモいとかじゃないと思うんです。
そういうのを見たり、したりしながらエモいわーって言っている人を見てて感じてた違和感を言葉で表すと「ステレオタイプ」が当てはまりました。
一般的に言われている「エモい」がその人の経験や感情を介す前にすでに概念化されてしまっていて、それに反応して「エモい」という言葉を使ってしまっているということ。
つまり、その人と事象との間に生じる感情のことを「エモい」と言うはずなのに、そういった本来必要な感情がないまま「エモい」という感情を感じているということ。
別に普段よく使われている「エモい」にそこまで深い意味もないんだろうから別にいいんですけど、そういうステレオタイプの「エモい」で満足してしまっているのが若干勿体なく思うというのと、ステレオタイプの「エモい」であることに気づかずに「ステレオタイプエモい」を求めているのは少し滑稽なようにも思えてしまいます。
インスタ映えを狙って、実際はそこまで映えていない物を無理やり映えさせて写真を撮っているみたいな。
まあ、それで満足する人もいるから、それもまた一つの真実という訳でいいとは思うんですけど。
でも、最近はその辺がちょっと引っかかっておりました。
このことを言語化出来たことで「ステレオタイプのエモい」を使いまわしてドヤ顔してくるような人に対しても、冷静にメタな視点で関わることが出来そうです。
言語化できるって防御力ですね。
今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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