【1日1事例】地域在住高齢者における身体・文化・地域活動の重複実施とフレイルとの関係 #フレイル #地域活動 #身体活動

参考文献:地域在住高齢者における身体・文化・地域活動の重複実施とフレイルとの関係
筆者:吉澤 裕世、田中 友規、高橋 競、藤崎 万裕、飯島 勝矢
発行日:2019年
掲載元:第66巻 日本公衛誌 第6号
検索方法:インターネット
キーワード:フレイル、身体活動、文化活動、地域活動
要約
目的:悉皆調査データを用いて、週1回以上実施している活動とフレイルとの関連について検討
対象:要介護認定を受けていない地域在住高齢者
方法:厚生労働省の基本チェックリスト項目および、対象者が週1回以上実施している様々な活動に関する悉皆調査データを用いて、フレイルとの関係について各活動単独およびその重複別に評価。
結果:
・日常における身体活動、文化活動、地域活動を実施していないこととフレイルであることが関連していること、また実施していない活動が増えるほどフレイルのリスクが高くなる傾向が示された。
・フレイル予防において、身体活動の実施の重要性を支持するとともに、身体活動が困難な高齢者であっても、文化活動や地域活動などの分野の異なる活動の重複実施がフレイル予防につながる可能性が示唆された。
メモ:
・高齢者の身体的・社会的活動への参加による死亡率の低下、抑うつ症状の緩和、認知症リスクの減少、要支援・要介護の減少などが示されている。
・運動などの身体活動は単独で実施するよりも、グループや組織に参加することで要介護認定を受けにくいとされている。
・コミュニティへの参加は、身体活動による運動生理学的な効果以外に、他者とのコミュニケーションが心身の健康や社会的な支援を介して、その予後に寄与する可能性が考えられる。
・75歳以上におけるスポーツの実施率は49.6%、趣味娯楽は67.5%、学習・自己啓発・訓練は22.2%、ボランティア活動は20.0%とされている。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/66/6/66_18-068/_pdf/-char/ja

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