【1日1事例】特別支援学校 (肢体不自由) における理学療法士 ・ 作業療法士 ・ 言語聴覚士の活用の現状と課題 #特別支援学校 #肢体不自由 #理学療法士

参考文献:特別支援学校 (肢体不自由) における理学療法士 ・ 作業療法士 ・ 言語聴覚士の活用の現状と課題
筆者:藤川 雅人
発行日:2020年
掲載元:リハビリテーション連携科学 21 巻 (2020) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:特別支援学校, 肢体不自由, 理学療法士, 作業療法士, 言語聴覚士

【抄録】
・特別支援学校 (肢体不自由) では, 教師の専門性向上が課題となっており, 理学療法士, 作業療法士, 言語聴覚士 (以下, 理学療法士等) を活用することによって, 学校の専門性を高め, 教育内容を充実させようとする動きがみられている.
・ 本稿では, 理学療法士等の活用の状況を踏まえたうえで, 成果と課題および実践研究に関する文献を概観し, 検討を加えた.
・ 現状では, 理学療法士が多用されているものの, 適切な支援をするためには, 必要に応じてすべての職種を活用できる体制を構築しておくことが必要であることを指摘した.
・ また, 一定の成果が見られるものの, 校内の活用のシステムに関する課題等があり, コーディネーターを中心とした校内体制を整備する必要性を指摘した.
・くわえて, 理学療法士等を活用した教師による実践研究は少なく, 教師の専門性や効果的な活用方法などに着目した教師側からの実践事例の蓄積が望まれることを論じた.
【メモ】
・特別支援学校(肢体不自由)では,小学部・中学 部の重複学級在籍率が53.5%(2018年度)となって おり,他の校種に比べて高くなっている
・2007年4月に特殊教育から特別支援教育へ制度的転 換が行われ,複数の障害種に対応する特別支援学校 が増加したことによって,小規模の肢体不自由教育 部門を設置する学校も多くなった
・これまで10年以上肢体不自由教育に携わってきた教師がその経験を伝えながら肢体不自由教育の専門性を保持してきたが,教職経験の浅い教師や肢体不自由 教育の経験がない教師が急増し,肢体不自由教育の 専門性の維持や向上が課題となっている
・欧米の諸外国では,法律やガイドラインに 基づき,特別支援教育と PT 等とが連携を図りなが ら,障害のある子どもを支援する制度が整備されている


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/reharenkei/21/2/21_101/_pdf/-char/ja


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