【1日1事例】心理社会的側面を含めた介入により歩行能力が改善し復職に至った訪問リハビリテーションの一症例 #訪問リハビリテーション #歩行能力 #心理社会的側面

参考文献:心理社会的側面を含めた介入により歩行能力が改善し復職に至った訪問リハビリテーションの一症例
筆者:原田 脩平
発行日:2021年
掲載元:理学療法 - 臨床・研究・教育 28 巻 (2021) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:訪問リハビリテーション, 心理社会的側面, 自主トレーニング

抄録:
【はじめに】
・我が国において早期の社会復帰は重要な課題である。
・今回,脛骨・腓骨骨折の受傷から200病日以上が経過し,医療機関でのリハビリテーション(以下,リハ)を長く受療されてきたが復職困難となっている症例に対し,歩行に対する恐怖感に着目して訪問リハを実施した。
【症例記述】
・要支援2の60歳代女性である。歩行に対する恐怖感を軽減し,歩行の耐久性が向上するよう,自主トレーニングの難易度を上げていった。
・また,復職への自信をつけていくように生活の中での助言を行った。
・その結果,3か月で復職が可能となった。
【考察】
・復職困難となっている要因としては,長距離の独歩や立位での作業に対する恐怖感や症例本人の日常生活内での主体的な取り組みへの支援が不足していることが推察された。
【まとめ】
・生活期のリハでは目標を明確にし,身体機能や活動能力だけではなく心理社会的側面にも着目した支援が重要であることが明らかとなった。
メモ:
・患者の社会復帰を目標に機能回復を目指す一方で,復職を目 指す整形外科疾患患者のうち,治療が慢性化しやすい群 では心理社会的側面からの支援が不足しているという報告がある 。
・また,慢性化しやすい維持期・生活期のリ ハビリテーション(以下,リハ)は医療保険から介護保 険への移行が求められているが,介護保険での訪問リハ においては,サービスの利用が長期化する者が多く復職 に至った報告は少ない
・在宅での運動継続への促進要因としては,効果への気づきや機能維持・向上への意識,危機感が挙げられている。その中でも,運動効果を実感する日常生活場面は,歩く,立ち上がる,階段昇降があり,運動効果が日常生活の中で実感できるような関わりが重要と なる。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptcse/28/1/28_78/_pdf/-char/ja


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