【1日1文献】短母指伸筋腱断裂後の作業療法により早期の職場復帰が 可能となった症例について ~伸筋支帯第1区画と腱の走行に着目した運動療法の経験~#職場復帰#手指伸筋腱損傷#運動療法

参考文献:短母指伸筋腱断裂後の作業療法により早期の職場復帰が 可能となった症例について ~伸筋支帯第1区画と腱の走行に着目した運動療法の経験~
筆者:藤井 大起(OT)1),児島 範明(OT)1)2),谷岡 篤(PT)1),恵飛須 俊彦(MD)1)2), 矢野 舞(MD)
発行日:2020年
掲載元:第40回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:手指伸筋腱損傷,運動療法,職場復帰

メモ
・本症例では母指 MP 関節伸展不足により仕事 や ADL 上で大きな物品の把持が困難であった.
・我々 は術後プログラムとして伸筋支帯第1区画の走行に着 目し,EPB 減張位が安全肢位と考え手関節橈背屈の 肢位にて母指 IP 関節の自動運動,母指 CM 関節の掌 側外転自動運動を実施した.
・手関節の橈尺屈を促すことで腱の遠位および近位滑走が促され MP 関節の伸 展不全予防につながったと考える.
・また,村井らは ADL に必要な母指 MP 関節の機能的関節可動域は自動伸展0°であると報告しており,本症例の職場での 手のフォームを考慮すると母指伸展不足による機能低 下や配膳や調理器具の操作など作業効率に影響すると 予測された.
・そのため,EPB 縫合後の作業療法では 腱の癒着予防に加え,職業動作における手の把握形態 の評価がリスクの軽減や早期復職のための一助となったと考えられた

参考URL:
https://kinot40.secand.net/file/1-09.pdf 

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