【1日1文献】「名古屋市南部の訪問看護ステーションの管理者が捉えている看護小規模多機能型居宅介護の認識」訪問看護ステーション管理者のアンケート調査より#地域包括ケアシステム#看護小規模多機能型居宅介護#訪問看護ステーション

参考文献:「名古屋市南部の訪問看護ステーションの管理者が捉えている看護小規模多機能型居宅介護の認識」訪問看護ステーション管理者のアンケート調査より
筆者:日比野 直子
発行日:2020年
掲載元:日本健康医学会雑誌 29 巻 (2020-2021) 3 号
検索方法:インターネット
キーワード:地域包括ケアシステム訪問看護ステーション訪問看護師管理者看護小規模多機能型居宅介護アンケート調査

【抄録】
・本研究の目的は,地域包括ケアシステムの充実化を図る資源の一つである看護小規模多機能型居宅介護(看多機)について,訪問看護ステーションの管理者がどのように認識しているかを知ることである。
・調査は,名古屋市南部の訪問看護ステーション管理者(109名)を対象に郵送法で行った。
・回収率は40.3%であった。
・調査では,訪問看護ステーションの概要,管理者として捉えている看多機の必要性と課題などについて,自作の質問紙を作成し,対象者から回答を得た。
・その結果,管理者は,看多機が担うサービス提供の必要性は感じていても,人材確保や経済的な課題が解決されにくいことから,自施設での看多機の運用開始には積極的ではないことが明らかになった。
・地域の概要からは,保健福祉医療の資源には欠乏している状況ではないため,既存資源とサービスで調整し在宅療養者とその家族が療養できるような支援をしていた。

メモ
・わが国では 2025 年以降の国民の医療と介護の需要の 増加の予測から,2012 年に看護小規模多機能型居宅介護 (以下,看多機)が創設された。
・看多機は,これまで受け 入れが困難だった医療依存度の高い療養者,退院直後な どの体調が不安定な人,在宅での看取りを希望する人に 対して支援を行うという機能を持っている。
・看多機は, 在宅療養に必要な看護職や介護職の支援を「点」ではな く「面」で支えるために通所や宿泊を提供し療養者と家 族を支える新たなサービスの一つであり,訪問看護事業 所において一体的に提供することが可能である。
・現在, 看多機を提供する指定事業所数は,357(2017年3月末)1) である。
・サービス創設からすでに 7 年以上が経過してい るものの,看多機指定事業所を創設する参入事業者の増 加が伸び悩んでいるのが現状である。
・伸び悩みの理由と して,看多機には複合的なサービス提供という特性があ るため,小規模な事業所ではその運営と経営面に課題が 多いことが一因であると考えられている2)

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenkouigaku/29/3/29_336/_pdf/-char/ja

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