【1日1事例】大学生運動選手における栄養素等摂取状況とその特徴 #大学生 #運動選手 #栄養

参考文献:大学生運動選手における栄養素等摂取状況とその特徴
筆者:星野 芙美,大森 豪
発行日:2018年
掲載元:新潟医療福祉学会誌17
検索方法:インターネット
キーワード:大学生運動選手,栄養素等摂取状況,居住条件

【目的】
・大学生運動選手の栄養素等摂取状況および居住条件別の栄養素等摂取状況の傾向を明らかにすることを目的とし、調査を行った。
【方法】
・N大学サッカー部、陸上部の男女166名を対象とし、自記式質問紙調査を実施した。
・期間は2015年8月~9月のいずれか1 日であった。
【結果】
・回答に不備等認めた者を除外し、136名(男性82名、女性54名)を最終対象とした。
・栄養素等摂取量は、男女ともレチノール活性当量、ビタミンC、ビタミンD、カルシウム摂取量が日本人の食事摂取基準2015年版の同年代一般成人の推定平均必要量を上回っていた。
・鉄の摂取量は、男性では推定平均必要量を上回っていたが、女性は下回っていた。
・一方、居住条件別の検討では、1 人暮らしの男性は、実家暮らしの者と比較して、いも類(p<0.001)、魚介類(p<0.017) の摂取量が有意に低かった。
・女性は居住条件別の食品群別摂取量に有意差はなかった。
【結論・考察】
・本調査では、対象者の栄養素等摂取量の結果とともに、参考値として一般成人の推定平均必要量を併記した。
・対象者は運動選手であるため、栄養素等摂取量が推定平均必要量を上回っても、決して十分とは言えないことが推測された。
・女性については鉄の摂取量が低かったため、摂取を増加させる必要がある。
・1 人暮らしの男性は、いも類、魚介類の摂取量が有意に低いため、より食事摂取に注意が必要である。
メモ
・アスリートのパフォーマンス発揮のためには、質の高 いトレーニングを行うことが重要であり、トレーニング 後の疲労回復には、十分な栄養・休養が必要とされる。 つまり、トレーニング・栄養・休養を充足させ、日々の コンディションをいかに整えることができるかが、良好 なパフォーマンス発揮に重要である。
・ しかしながら、大学生は、学業、アルバイト、居住条 件など、生活環境が多彩であり、規則正しい生活や睡眠 時間の確保が難しい現状が報告されている1)。特に運動 部に所属する大学生は、学業等に加え、部活動も重なる ため、トレーニング・栄養・休養を整える難しさが伺え る。
・厚生労働省の平成 27年度国民健康・栄養調査結果の概要では、 1 日 3 食と もに主食・主菜・副菜(穀類、魚介類・肉類・卵・大豆 類、野菜、きのこ類、海藻類)を組み合わせて食べてい る20歳代の一般成人は、男性39.1%、女性38.4%であり、 その割合は男女共に若年程低い傾向にある。
・加えて、 朝食の欠食率は男女共に20歳代で最も高い(男性 24.0%、女性 25.3%)。
・運動選手においては、大学生 サッカー選手の調査において、摂取すべき必要エネル ギー量が満たされていないことや、朝食を欠食する者が 全体の60%にのぼることが報告されている


参考URL:
file:///Users/wataruisshiki/Downloads/050_055_w1702.pdf


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