【1日1文献】多職種が必要と考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント内容の探索的-記述的質的研究#在宅療養#高齢者#ケアマネジメント

参考文献:多職種が必要と考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント内容の探索的-記述的質的研究
筆者:金田 明子  , 叶谷 由佳
発行日:2023年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 4 巻 (2023) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:在宅療養多職種ケアマネジメント高齢者

【抄録】
・多職種が必要と考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント内容を明らかにした.
・多職種 20 名を対象に必要と考えるケアマネジメント内容について自由な語りを得るため非構造的面接法にて個別インタビューを実施した.
・インタビュー内容から逐語録を作成し,質的帰納的に分析した.
・最期まで在宅療養を望む高齢者に対して多職種が理想と考えるケアマネジメント内容として【 高齢者の望みを叶えることを核にすること】,【 高齢者が積極的にケアマネジメントに参加できるようにすること】など9カテゴリが生成された.

メモ
・2000 年に施行された介護保険 制度では対象者のニーズに応じた社会資源の選択,多職種ケアチームの編成,ケアプラン立案, ケアの提供といった一連のケアマネジメントを担 う介護支援専門員が誕生し,重要な役割を担っている.
・介護支援専門員の困難につながるスキルを 分析した先行研究では,アセスメントスキルの不 足が明らかになっている4).
・また,基礎資格が福 祉職である介護支援専門員は医療ニーズのアセス メントや医療職とのかかわり,終末期の医療処置 などについて不安があることが明らかになってい る5).
・これらのことから特に在宅で終末期を迎え る者へのケアマネジメントが不十分となっている 可能性もあることが予測される

・多職種が必要と考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント内容
【1.高齢者の望みを叶えることを核にすること】
【2.高齢者が積極的にケアマネジメントに参加できるようにすること】
【3.高齢者の生活を尊重すること】
【4.チームメンバーがフラットな関係性をつくること】
【5.弱みを補完し合い共に考え続けること】
【6.制度や社会資源等の豊富な知識を持ち活用すること】
【7.状況に応じ たケアに必要なマンパワーを確保すること】
【8. 高齢者と家族を不安や苦痛から解放できるようにすること】
【9.高齢者と家族の揺れる気持ちに寄り添うこと】

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/4/1/4_4.1_1/_pdf/-char/ja 

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